【藤あや子 我が道24】ヨガ歴13年、体は楽器と実感 歌手は肉体労働…意識し始めたのは50歳過ぎた頃

[ 2025年12月25日 07:00 ]

ヨガ歴は13年、トレーニングおたくです
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 ご存じの通り、歌手は肉体労働です。それを特に意識し始めたのは50歳を過ぎた頃。歌手として衰えを感じやすいのは喉です。その喉を労(いたわ)らなければならないのは当然ですが、前提として、歌うことは体全体を楽器のように使います。まず、体幹を鍛えないと話にならないと感じました。でも、その一方、きつい運動は嫌だなとも思っていました。

 2012年、4歳になった孫娘がバレエ教室に通うようになり、私が送り迎えをしていました。稽古の間、町を散策していると「ヨガ体験 受付中」という看板を発見しました。そのインストラクターの女性が、めちゃくちゃスタイルが良く格好良かったのです。「うわ、私もこうなりたい!」と早速、通い始めました。最初は筋肉もなく、体も硬かったので、簡単なポーズもできませんでした。けいれんが起きたほどです。でも、仕事があっても、時間をつくってはママチャリに乗って毎日通いました。コロナ禍でスタジオに行けなくなると「ズームでやりましょう」と自宅用に椅子やマットを購入して続けてきました。

 ヨガ歴13年となった今も、週に4日間、朝の1時間半から2時間、みっちりスタジオで続けています。おかげで、発声練習をしなくても朝からしっかりと声が出ます。改めて体が楽器ということを実感しています。人それぞれでしょうが、私はボイストレーニングよりも、まず体を鍛えるべきではないか?と自分の体を使って実験しているところです。

 6年前からキックボクシングも始めました。ヨガは声を維持するために必要でしたが、スタイルを維持するには何が良いのかと考え、キックボクシングを選びました。ちょうどコロナ禍の時期で、外出も控えていました。健康維持のためにもメリットがありました。仕事でドレスを着ることも多く、特に背中のラインが気になる年代になっていました。ですから、同じタイミングで飲酒もやめました。それまではお酒をガンガン飲んでいましたが、これから先も歌手を続けていくためにはこのままではいけないと感じたのです。

 基本的に、人から見られる仕事です。スタイル維持のためにストイックになることは必然でした。キックボクシングを始めた頃は、かなりきつい運動だと感じましたが、慣れてしまうとハードに動いた方が爽快感が増します。何よりも「くびれ」が復活したことは、女性として、これ以上うれしいことはありませんでした。

 皆さんがおっしゃっていることですが、突き詰めると体が資本です。むしろ、体さえ元気だったら、この先何が起きても大丈夫だと思います。どちらかというと、子供の時から内弁慶で引っ込み思案な性格でした。しかし、50歳過ぎてからヨガを始め、還暦前からキックボクシングを始めたことで、考え方がどんどんポジティブに変わっていった気がします。これからも無理のない範囲で、体を動かし続けようと思っています。

 ◇藤 あや子(ふじ・あやこ)1961年(昭36)5月10日生まれ、秋田県角館町(現・仙北市)出身の64歳。民謡歌手として活動後、87年に村勢真奈美の芸名で「ふたり川」でデビュー。89年、藤あや子に芸名を変え「おんな」で再デビュー。92年「こころ酒」で日本有線大賞を受賞、第43回NHK紅白歌合戦に初出場、21回出場している。新曲「想い出づくり」など「小野彩(このさい)」のペンネームで作詞・作曲も行う。

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