「お前じゃ無理だよ」と突き放された日――Toi Toi Toiさくらもも、ナンバー1を捨てて挑んだ“ゼロからの夢”

[ 2025年10月18日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】「ちちーんぷいぷいひーらけGO MIND!」――Toi Toi Toiさくらもも、全力ぶりっこで挑んだ“10回撮り直し”の真意
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 6人組女性アイドルグループ「Toi Toi Toi」のさくらももが、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。かつてはショーガールとして“ナンバー1”を掴みながら、すべてを手放し、彼女は“ゼロからの再出発”に身を投じた。「お前じゃ無理だよ」と突き放された過去を越えて、それでも挑戦を選んだ――そこには、静かに灯り続ける夢があった。(「推し面」取材班)

【さくらもも連載①】「ちちーんぷいぷいひーらけGO MIND!」

 ショーガール時代、さくらは頂点を極めた。誰よりも拍手を浴び、スポットライトの真ん中に立った。けれどその景色は、眩しいほどに、苦しく、孤独だった。

 限界を感じたある日、かつて“ナンバー1”だった先輩をカフェに呼び、心の内を打ち明けた。返ってきたのは、思いもよらない一言だった。

 「ももちゃんがつらいってことは、誰かにとってはうらやましい状況なんだよ」

 他人から見た自分を想像することで、ほんの少しだけ心が軽くなった。だが現実は、そんな言葉だけでは割り切れなかった。

 SNSを開けば、性的な視線や偏見の言葉が並ぶ。「布が少ないから人気なんだろ」。実力ではなく外見だけを見られる現実に、さくらは心を削られていった。「布が多くても、認めさせてみせる」。そう思えるようになるまでには、長い葛藤があった。

 「このまま何不自由ない日々を続けるか、それとも、もう一度夢を追うか……。答えを出すのに、1年かかりました」

 背中を押したのは、同世代の女性たちの挑戦だった。

 「『Dark Idol』を見て、“ああ、やっぱり私ももう一度やってみたい”って思ったんです。プライドも過去も捨てて、ゼロからやり直そうと決めました」

 忘れられない言葉がある。ショーガールを卒業してアイドルに転身しようと考えていたあの頃。身近だった人からかけられた言葉だった。

 「お前は選ばれない人間だから」「どんなに頑張っても無理」「武道館なんて夢見るなよ」

 その言葉は今も、心のどこかに突き刺さっている。自分はアイドルになってはいけない人間なのかとまで思い悩んだ。

 「でも、何もしないまま諦めちゃうのって、すごくアホらしいなと思ったんです。挑戦する前から諦めてる自分が一番ダサい。それに気づいて、立ち直ることができました」

 だからこそ、大切にしている言葉がある。「ピンチはチャンス」。誰にも言えない痛みの中にこそ、きっと語るべき物語がある。その物語が、誰かの背中を押すと信じている。

 ショーガールを卒業してすぐに立った、アイドルとしての初ステージ。そのときの景色は、今も忘れない。

 ピンクのフリフリ衣装に身を包んだ自分の前で、同じ色のペンライトが揺れていた。

 「アイドル・さくらももとしての第一歩。“ちゃんと認められた”って実感できた景色でした」

 華やかな笑顔の奥に、静かな覚悟を秘めて。「お前じゃ無理だよ」。その言葉と一緒に、もう一度、一歩ずつ。険しい山を仲間と登っていく。

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