KOC初Vロコディ トップバッターで追い風になった3番手・ファイヤーサンダーの“ブラックネタ”

[ 2025年10月12日 05:00 ]

<キングオブコント2025>18代キングに輝いたロングコートダディの堂前透(左)と兎(撮影・篠原岳夫)
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 コント芸人の頂点を決める「キングオブコント2025(KOC)」が11日、TBS「お笑いの日2025」内で生放送され、ロングコートダディが初優勝を果たした。

 大会トップバッターながら、ファーストステージ、ファイナルステージ両方で1位を獲得。圧巻の横綱相撲で大会を制した。今大会は過去に決勝で3位以内に入った組が5組、初ファイナリストが5組という予測不能な顔ぶれだった。その中でなぜロングコートダディが圧勝できたのか。本記事では勝因を分析してみる。

 賞レースのトップバッターは不利とされる。だが今回はむしろそれがプラスに働いた。分水嶺(れい)は3番手で登場したファイヤーサンダーのブラックなネタだ。

 3年連続決勝進出の実力者で昨年は3位。今年は殺人犯の芸能人が番組に出演する設定の「復帰」というネタで勝負をかけた。殺人犯が復帰するという過激な設定ながら、後半には隣に座っていた格闘家の伏線も回収されるなど、緻密に計算された完成度の高いコントだった。

 審査員の「東京03」飯塚悟志(52)がファーストステージで10組中2番目に高い94点を付けた一方で、他の4人は90~92点をつけるなど、そのあまりの過激さに審査員は大いに悩んだ。

 かまいたちの山内健司(44)は「ブラックなネタで笑いが起こって凄いと思ったんですが、ブラックなものを扱う時にそれで誰か笑っていない人がいるんじゃないかという不安を抱く危険性があり、(ネタは)その不安を抱くところまで踏み込んでいた」と講評。生放送のコンプライアンスのギリギリを攻め、賛否の分かれる内容だった。

 この正統派ブラックコントの点数が伸び悩んだことが、後に登場した芸人たちにも大きく影を落とした。

 今回の出番順はくしくも6番手「元祖いちごちゃん」、8番手「しずる」、9番手「トム・ブラウン」と、軒並み後半にひと癖あるネタを持ってきた芸人が集結。ファイヤーサンダーの点数の伸び悩みで生じたウケづらい会場の空気が、点数にも重くのしかかった。

 特に「B’z」の「LOVE PHANTOM」をほぼ全シーンで流したしずるのように、独特な切り口のネタには、大きな逆風となった。それはしずるのネタに、審査員のシソンヌじろう(47)が「ウケてなかったんですよ」と言い放ったことにも表れている。しずる自身もその空気の重さを実感させるコメントを残した。

 後半の芸人が“総崩れ”となった一方で、ロコディは多くの人に刺さる完成度の高いネタで平均94・8点と高得点をマーク。1点差の2番手のや団とともに大会を優位に進めた。3位に入った「レインボー」も5番手と、結果として“前残り”の結果となった。

 追い風が吹いたものの、2年連続のトップバッターにかかる重圧は計り知れない。そこで結果を出せるのは、コンビの強さに他ならない。堂前透(35)は「一番は落ち着いていたこと。今年はセットから浜田(雅功)さん、全て見覚えがあった」と振り返った。

 昨年のKOCで準優勝、今年の「ダブルインパクト~漫才&コント 二刀流No.1決定戦~」も準優勝。M―1グランプリファイナリスト2回。あまたのビッグタイトルの決勝に進み、その度に跳ね返されてきた。その経験がついに実を結んだ。「人間的に大きく成長できた」。本大会はそんなロングコートダディの経験値の強さも遺憾なく発揮された大会だったのかもしれない。

 <キングオブコント2025LIVEが開催決定>熱戦を繰り広げた大会出場者たちによるライブの開催が来年1月に行われる。1月7日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)、同24日にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで開催される。

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