伊藤叡王が藤井王座から逆転勝利 自己記録更新の4連敗を回避 終盤の銀引きで幻惑

[ 2025年9月18日 22:21 ]

王座戦第2局に勝利した伊藤匠叡王(左)
Photo By スポニチ

 将棋の藤井聡太王座(23)=王将など7冠=が挑戦者に伊藤匠叡王(22)を迎える第73期王座戦5番勝負は17日、神戸市「ホテルオークラ神戸」で第2局が指され、後手・伊藤が116手で逆転勝利した。対戦成績を1勝1敗としてシリーズをタイに戻した。

 47分から32分足らず。持ち時間5時間制対局の残り時間から、大半を投じた伊藤の指し手が藤井を幻惑した。

 藤井の77手目、敵陣で働きの悪くなった馬を天王山へ引き付け、伊藤陣をにらみ直した。この馬引きに、伊藤は自陣の銀をぶつけて退去を促すのではなく、引いた。

 優勢に進めた藤井にとって、想定外だったのだろう。「(銀引きが)見えてなくて、寄せの構想が立たないまま指してしまった」。終局後、足を運んだ大盤解説会場では「それ以降、反省点の多い将棋になってしまった」とも語った。熱戦のターニングポイント。伊藤が、藤井の全8冠独占を崩した一昨年度叡王戦を連想させる終盤力を発揮した。

 先手番を落とした4日、シンガポールでの第1局。以降、11日のB級1組順位戦で広瀬章人九段、13日のJT杯で佐藤天彦九段に敗れていた。20年10月、四段昇段してプロとなって以降、最長の3連敗。3連敗は他にも22年9~10月、昨年5~6月、今年3~4月の3度あり、4度目で更新してしまう危機だった。

 「本局も苦しい展開で、序中盤で課題が残った。ただ、タイに戻せたのは良かった」

 言葉に実感がこもった。第3局は30日、名古屋市の名古屋マリオットホテルアソシアで指される。

「藤井聡太」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年9月18日のニュース