NHK総局長 戦争ドラマへの遺族抗議に見解「しっかり誠意を持って対応していきたい」

[ 2025年9月17日 15:31 ]

NHK社屋
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 NHKの山名啓雄メディア総局長が17日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、同局放送した戦時下の「総力戦研究所」を描いたドラマで、作中に登場した人物の遺族がその内容を巡り、抗議した件について見解を示した。

 山名総局長は番組についてNHKスペシャルで史実や実体験を伝える手法としてこれまでもドラマという形を用いたことはあるとしたうえで「さまざまなテーマを取り上げ、あるいはジャンルを取り上げて、その都度、視聴者の皆さんにをお伝えしたいこと、あるいは感じていただきたいこと、みたいなことに関してどういう伝え方がふさわしいのかっていうことで、いろいろと検討している中で、ドキュメンタリーという手法もあるでしょうし、アニメーション使ったり、あるいはCGを使ったり、あるいは今回のようにドラマを使うというようなこともあります。今回はそういう演出方法でお伝えしたということなのかなということなのかなと思います。一方で今回は、その後半の部分にドキュメンタリー部分もつけて、そういった形でのお届けの仕方をしたということかと思っております」と説明。遺族について「ご遺族の方がいろいろな意向を示されていることは承知しておりまして、ご遺族の方と放送前も放送後も誠意を持って対応しているところでありますので、引き続きそれはしっかり誠意を持って対応していきたいなというふうに思っております」とした。

 今回の抗議について「なぜそういうことが起きたのかであったり、あるいはその方にどのような説明をしっかりしてきたのか。当然、丁寧な説明をしておけばそういうことがなかったのかもしれません。そういったことはしっかり把握していきたいというふうに思います」と話した。
 また映画化についても番組宣伝などでも出ていたとの指摘で紛糾する場面も。担当者は「映画化については現時点ではお答えできることはございません」と繰り返し、コメントを控えた。

 また、担当者は遺族への対応について「飯村氏とは番組の放送前に頻繁に原稿交換させていただきました。この中で、ドラマパートにつきましては実在した総力戦研究所に着想を得たものであり、所長及び関係者はフィクションとして描かれ、で、所長については名前も階級も飯村穣氏とは異なる架空の人物であること。それからドキュメンタリーパートで、総力戦研究所の史実や、飯村穣氏の実像について伝える予定であることなどを説明しました。ただ、取材段階におきまして、より丁寧な説明が必要だったのではないかと考えておりまして、引き続き誠意を持って対応してまいります」とした。

 ドラマは先月16、17日に放送したNHKスペシャル「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」。日米開戦直前に設立された首相直属の総力戦研究所が舞台となっており、猪瀬直樹氏の「昭和16年夏の敗戦」を原案に、池松壮亮演じる総力戦研究所の研究員を主人公に描いた物語だった。

 所長は陸軍中将の飯村穣が務めており、自由な議論を後押ししたとされるが、ドラマでは結論を覆すよう圧力をかける人物として描かれていた。

 飯村氏の孫が会見を開き、「歴史がゆがめられ、祖父の人格を毀損(きそん)するような描き方をされた」と抗議。放送倫理・番組向上機構(BPO)へ申し立てる意向であることを明らかにした。

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