純烈・酒井一圭「今の方が苦しい」悩み明かす 「食えなかった」売れない日々乗り越えた現在…
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【インタビュー】5日に公開されたムード歌謡グループ「純烈」のドキュメンタリー映画「純烈ドキュメンタリー 死ぬまで推すのか」(監督岩淵弘樹)は、昨年11月に行われた純烈初の日本武道館コンサートの裏側と会場に駆け付けるファンに密着。紆余曲折を乗り越えてきたグループに自らの人生の節目を重ねながら寄り添う姿も収録されており、リーダーの酒井一圭(50)に思いを聞いた。一方で酒井は紅白の常連となった今だからこそ悩みに向き合う現状も明かした。同作は5日からTOHOシネマズ日比谷ほかで1週間限定公開される。(鈴木 美香)
――「純烈ドキュメンタリー 死ぬまで推すのか」にはどのような気持ちを込めましたか?
「それが…。僕らは映画を作ろうとか、キックオフの場にいたわけではなかったので、カメラを見て『これ、何を回してんねやろ?』という状況で。分からないまま、小田井(涼平)さんの卒業をやったり、日本武道館公演だったりをやっている中、年末ぐらいに『どうやら、これ、映画らしいぞ』っていうのが後から分かってきたんです(笑い)。そしてファンの方も回してもらっているというのを聞いて、出来上がった映画を見てみて度肝を抜かれました。例えば、いつも来てくれるご家族で、お父さんの体調が厳しいというのは知っていたんで『お父さん、大丈夫か?』って声を掛けたりしていたんですけど、この映画は、その家族をまた数カ月後に追いかけて家まで行っていて、それぞれの人生がまた変わっていくのが映されているという…」
――まさにドキュメンタリーですね。あらためて純烈とファンの姿を見てどう思いましたか?
「僕が1、2週間、仕事でいろいろな所へ行ってから自宅へ帰った時に寝ている子供の足がちょっとはみ出していたりするのを見て『そんなに背が高かった?』って思うこともある。こんなに変わるんだという人間のある種の営みの中で純烈をやらせてもらって、15年ももって、ようやったなっていう気持ちと『これを見たらまだまだやらなあかんな』って、そういう靴ひもを締め直すみたいな気持ちにメンバーそれぞれがなりました。いろいろなものを応援してきて、人生の終盤の方で純烈を選んでくれて、ホンマにありがたいなと思って、これまでも精一杯やってきましたけど、やっぱりもう一丁、ギアを入れ直して、もう一回やらなって思いにかられました」
――今作では純烈メンバーの若い頃も登場します。あらためて15年を振り返るといかがでしょうか?
「序盤はデビューも決まらず、そういう時代は苦しかったですけど、その分、愚直な思いで純烈に取り組むしかなくて、そのおかげで今があるのかなと思っています。食えない厳しさ、周りに迷惑をかけたこと…。例えば、奥さんにお金を渡せなかったとか、いろいろな部分で迷惑をかけたっていうのは多々あります。でも、今の方が苦しいですよ、やっぱり。年々苦しい」
――夢だった紅白出場もかない、今では常連になったり、親孝行もできたかと思いますが、それでも今が苦しいですか?
「紅白歌合戦の連続出場がなければ“連続”を考えなくてよかった。紅白初出場に挑んだ10年と、スキャンダルがあって、あれでまた知名度が上がり、皆さんに助けていただいて2年連続の出場になって。その時点で、これだけ助けてもらったからにはまた出なあかんし、やっぱり紅白の現場が素晴らしいんで、自分たちもまた出たいよねっていう気持ちももちろんあるんですよ。それで突き進むっていうか、結局、ランニングマシーンでいうとマックス状態でずっとやっているというか」
――そんな中でずっとさまざまな工夫をされていますが、どんな発想でやっていますか?
「これはもう来た球を打っているだけです。何かのポリシーがあって世の中に訴えたいとか、音楽でこれを言いたいとか、そんなのはまったくないんです
ただ、メンバーが不祥事を起こして謝罪会見をしました。その結果、1回目の紅白や歌で届かなかった人にも純烈を知っていただき『お前ら頑張れよ』って声をかけていただき、それがいまだに『頑張れよ』『頑張ってね』って言われ続けています。こんな幸せなことはないです」
――「皆さんに助けられてきた」という純烈のドキュメンタリー映画。見る方にはどんなところを注目してほしいですか?
「もちろん純烈に興味のある方には見てくださいなんですけど、純烈に興味ない方でもいろいろな推し活をしてきていると思うんです。それが結婚を機にやめようとか、就職したからやめようとか、そういう人生の中で推し活を続けていけるのか考えている人もいると思うんですけど、今回の映画では60代、70代、80代の人が映り込んでいて、中には、ここまでの道のりで仕事なり、家庭なり、いろいろ頑張った後の“人生最後の推し活”の姿が映っていると思うんです。だから、家族との別れとか、いろいろなことがあるけれど、推すことで生きる力を得ている人たちというのがこの映画に映し出されている。そういうのも今のタイミングで見てもいいのかな。『ありやな』ってやってみると、未来も明るくなる。推し活の“先輩”たちを見て『あ、これもありなんか』と思ってもらえたらと思います」
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