永瀬九段 3度、4タテを阻止 「次局につなげられた」 藤井王位との第4局

[ 2025年8月20日 21:24 ]

第66期王位戦第4局2日目 ( 2025年8月20日    宗像ユリックス )

王位戦第4局に勝利し、藤井聡太王位(右)と感想戦を行う永瀬拓矢九段
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 将棋の藤井聡太王位(23)=王将など7冠=が挑戦者に永瀬拓矢九段(32)を迎える第66期王位戦7番勝負は20日、福岡県宗像市の複合文化施設「宗像ユリックス」で第4局2日目が指し継がれ、後手・永瀬が130手で勝利した。

 シリーズ初白星を挙げ、対戦成績を1勝3敗とした。藤井にとっては「魔の第4局」、麻雀でいう「即ヅモ」をまたも逃した。

 またも4タテを阻止した。藤井とは3度目の7番勝負。昨年度王将戦、今年度名人戦でも開幕3連敗した後、1勝を返した。いずれも第5局を落としてシリーズは1勝4敗で屈したが、意地は見せてきた。

 「次局につなげることができた。しっかり準備して頑張りたい」

 藤井が三段時代から、対局がない時期に練習将棋を指す間柄。藤井の地元・愛知県へ年上ながら出向いて盤を挟む。同じ指すなら練習将棋よりタイトル戦の方が得られる学びも多いとして、タイトル戦での1勝を目指してきた。

 両者の駒台を大駒が乱舞した2日目午前。藤井が75手目、攻めの主軸である馬を斬って飛車と交換。手駒にした飛車を8段目へ打ち込んで角金両取りを決めた。これに呼応するように永瀬も78手目、角を藤井陣の銀と差し違えて成り込んだ。

 この激しい攻め合いを「誘発させられているような気がした」。116手目、自陣に眠る角を5段目へ進出させ、世に解き放った。藤井に王手銀取りの桂跳ねを許すことは明白だったが、「本意ではなかったが、斬り合いに持ち込んでどうか」。5番勝負も合わせて過去5度のタイトル戦は全て敗退した。藤井の手の上で踊らされる疑心暗鬼に打ち勝っての1勝だった。

 今回で両者の対局は39局目。永瀬が10勝29敗とした。藤井にとって長く最多対局だった豊島将之九段との38局(12勝26敗)を抜き、トップへ躍り出た。「ライバル」と呼ぶには対戦成績のさみしさは否めない。それでも揮毫(きごう)に「亀」と書くその歩みには期待を抱かせる。第5局は26、27日、徳島市の料亭「渭水苑」で指される。

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