古典落語の女性活躍版 柳亭こみち「無限の可能性を体現」 蝶花楼桃花ら出演

[ 2025年8月11日 11:00 ]

「こみち噺 饗宴~四人のシェフ~」のチラシ
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 【牧 元一の孤人焦点】落語家の柳亭こみち(50)が考案した「古典落語の女性活躍版」をこみちら4人が演じる「こみち噺 饗宴~四人のシェフ~」が9月9日、東京・銀座の博品館劇場で開催される。

 この催しは古典落語の女性活躍版の普及を目指し、2023年にスタート。「女性版を男性が演じるのも見てみたい」との要望を受け、24年は女性落語家の部と男性落語家の部の二部構成で開催した。

 いずれもの会も日本橋社会教育会館のホール(定員約200人)が満席。その人気の高さを受け、今回は会場を拡大するためイベント企画会社を介して博品館劇場(定員約380人)に移した。

 出演はこみちのほか、桃月庵白酒、春風亭百栄、蝶花楼桃花。

 こみちが取材に応じた。

 ──「こみち噺」を他の落語家たちが演じる意味合いは?
 「自分が作ったものが発展していくのはとてもうれしいことです。私が考えたことを私だけがやっていてもそこで完結してしまいます。私が作った噺をいろんな人にやってもらえるようにしたい。新作落語に無限の可能性があるように、古典落語にも無限の可能性があることを、これから体現していきたいと考えています」

 ──女性落語家の後輩・桃花さんをどう見ていましたか?
 「スター街道を歩んで来た方です。師匠(春風亭小朝)がスターで、私たちの一門とは修行の内容も違います。彼女はずっとキラキラしていて、何かするとメディアに大きく取りあげられます。私たちの希望の星で、彼女のような落語家が生まれてくれて本当に良かったと思っています」

 ──桃花さんの出演の経緯は?
 「ある日、楽屋で一緒になった時に『女性版はどうやって作っているのですか?』と尋ねられました。私が作り方を説明した上で『良かったら、私が作った噺をやってみない?』と持ちかけてみると『いいんですか!?』と喜んでくれました。彼女は、会を開けばお客さんが入るし、メディアにもたくさん出ている。何でも持っている桃花さんのような方に、私が作った噺をやりたいと思ってもらえたことがうれしかった。今回、会場を以前より大きなところに移すに当たり、イベント企画会社に話を通してくれたのは彼女です」

 ──桃花さんは、古典落語「そば清」をこみちさんが作り直した「そばの清子」を演じます。
 「先日、桃花さんに会った時、『完コピを目指します』と言っていました。この噺は、ギャル曽根さんがいるくらいだから大食漢の女性がいてもいいと考えて作りました。女性がそばを食べる場面がいくつかありますが、その度に食べ方を変えて、そこで笑わせないといけません。その笑わせどころを桃花さんに伝えました。桃花さんは完コピした上で自分の魅力をたくさん加えて演じてくれると思います」

 ──白酒さんは「船徳と嫁姑」、百栄さんは「こみちのあくび指南からの改作」を演じます。
 「白酒師匠は、私の『船徳と嫁姑』を聞いてださった時、『あの噺はもっと面白くなる』とおっしゃっていたので、もの凄く面白い噺にしてくれると思います。百栄師匠は、今回のチラシを作る時、タイトルすらつけられないような状態だったので、師匠の才能を爆発させ、私が作ったものとは全く違うものにしてくれると思います」

 落語史の新たなページの端緒となる一夜となることを期待する。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。

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