「私の人生終わったな…」――ギターを置いたラストランプ・yu-miを救った仲間の一言

[ 2025年7月30日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】疾走ロックから“風の音色”へ──ラストランプyu-miが語る「白夏」制作秘話(撮影・ayaki)
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 ニューシングル「白夏(すさなつ)」をリリースした4人組ガールズバンド「ラストランプ」。今回スポニチ東京本社を訪れたギターのyu-miは、そのキャリアの中で、一度は音楽の道で深い挫折を味わった。再びステージへと突き動かしたものは何だったのか。その軌跡と、音に乗せる思いに迫った。

【yu-mi連載①】疾走ロックから“風の音色”へ

 音楽に触れたのは2歳の頃。ピアノが全ての始まりだった。しかし、その運命を大きく変えたのは、中学生の時に出会ったポルノグラフィティの「メリッサ」。アニメ「鋼の錬金術師」のオープニングテーマとして流れてきたその楽曲に心をわしづかみにされ、「バンドやりたい!」という衝動が突き上げた。ピアノの先生に頼み込み、エレキギターを握った日から、新しい物語が始まった。

 遊びの延長で組んだバンドは自然消滅したが、ギターへの情熱は消えなかった。ピアノで目指していたはずの音楽大学へ、「ギターで」進学することを決意する。「ギターで音大に行きたいです」。そうピアノの先生に土下座までしてつかんだ道だった。大学ではプロジェクトに参加したガールズバンドで在学中から活動。順風満帆に見えた。しかし、そのバンドが活動休止を迎えた時、心が折れた。「私の人生終わったな…」。呆然自失となり、1カ月もの間、外に出ることすらできなかったという。

 絶望の淵で心を繋ぎ止めたのは、周囲からの温かい声だった。「またギターが聴きたいよ」。仲間がくれたその一言、サポートの仕事を紹介してくれる優しさ。求められることの喜びが、錆びつきかけた心に再び火を灯した。「求められたら応えたい」。その一心で、yu-miは再びギターを握る。だからこそ、ステージに立つ今、「自分がいちばん楽しむ」ことを信条とする。自らが放つ熱量が、観客の心に伝播していくことを、誰よりも知っているからだ。

 サポート活動を続ける中でバンド活動時代から縁があった現在のプロデューサー遊佐氏の声がけで今のメンバーと出会い、再び自身のバンドで夢を追うことを決意した。「女の子であること自体が武器」。ガールズバンドの魅力をそう語る。華やかさの裏にある、女性ならではの繊細でしなやかなグルーヴ。挫折を知るからこそ、その強みを深く理解している。一度は全てを失ったと思った。だが、人生を懸けて打ち込んだ時間があったからこそ、今の自分がいる。苦しんだ日々と、支えてくれた人々への感謝。その全てが、ラストランプの音楽を、より深く、強くしている。

 幾多の出会いと別れ、そして一度は手放しかけた夢。yu-miが奏でるギターの音色には、数え切れないほどの「ありがとう」が詰まっている。

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