疾走ロックから“風の音色”へ──ラストランプyu-miが語る「白夏」制作秘話

[ 2025年7月30日 11:00 ]

【画像・写真1枚目】疾走ロックから“風の音色”へ──ラストランプyu-miが語る「白夏」制作秘話(撮影・ayaki)
Photo By スポニチ

 4人組ガールズバンド「ラストランプ」が、7月16日にニューシングル「白夏(すさなつ)」をリリースした。バンドにとって新境地となる“切ない恋”をテーマにした一曲で何を表現しようとしたのか。スポニチ東京本社を訪れたギターのyu-miに、制作の裏側と楽曲に込めた思いを聞いた。

【ayaka連載③】団結力とジャンルレスな音楽

 新曲の制作は、コンポーザーの大鹿大輝氏が提示した「夏」「エモい」などのキーワードから始まった。yu-miの頭にあったのは、夏の焦熱を思わせるストレートなロックサウンド。まずはそのイメージに沿って、疾走感あふれるギターリフを組み上げていった。しかし、その骨格に血を通わせたのは、ボーカルayakiが紡いだ、想像以上に切なく儚い歌詞だった。

 「夏の終わりかけとともに自分の気持ちに気づいてしまった、切ない恋の歌でした。ノスタルジックな風景がすごく浮かぶような歌詞で」

 そこに描かれていたのは、燃え上がるような恋ではなく、その熱が静かに冷めていくのを悟る瞬間の、美しい情景。この世界観を受け、yu-miは再びギターと向き合う。「歌詞に沿うような音を入れたい」。その一心で、当初作り上げたロックなサウンドの上に、新たな音色を重ねていくことを決意する。

 こだわったのは、“空気”と“風”を感じさせるサウンドだ。「1サビ終わりの歌がない部分で、風がそよいでいるようなイメージのフレーズを入れたり。自分的には今まであまり使ってこなかった音色を取り入れました」。yu-miの指先から生まれた繊細な音の粒は、楽曲に切なさと奥行きを与え、聴く者を歌詞の世界へと深く引き込んでいく。

 ライブでこの曲を披露する際は、「歌の表情や表現に注目して、『白夏』の世界に浸ってもらえたら」と語る。一方で、ギタリストとしての顔も覗かせる。「音源ではたくさんの音を重ねていますが、ライブではそれを私一人でどう再現しているかという部分を見てもらえると面白いかもしれません」。

 歌詞を聴けば切なく、楽器の演奏に耳を澄ませばクールで激しい。この曲は、聴く人によってその表情を大きく変えるだろう。yu-miは「こちらから『こう聴いてほしい』という正解を提示する曲でもない」と柔らかく笑う。

 切ないラブソングか、それともクールなロックチューンか。その答えは、リスナー一人ひとりの心の中に委ねられている。ラストランプが放つ“夏の情景”は、聴く人の数だけ、その色を変えていくのだろう。

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2025年7月30日のニュース