「あんぱん」戸田恵子 早口土佐弁に苦労「倍の時間かかる」ハチキン代議士役「なめたらいかんぜよ」話題

[ 2025年7月23日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第75話。薪鉄子(戸田恵子)は「なめたらいかんぜよ!」――(C)NHK
Photo By 提供写真

 女優・戸田恵子(67)がNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で、ヒロイン・のぶ(今田美桜)が高知新報時代に出会う代議士・薪鉄子(まき・てつこ)役を好演している。のぶ以上のスピード感で進んでいくハチキン(土佐ことばで、快活な女性)であり「弱い立場の者に手を差し伸べる」という強い信念がある。劇中で印象的なのは早口でまくし立てる土佐弁。戸田に土佐弁を習得するにあたっての苦労や工夫を聞いた。(那須 日向子)

 「たまるか!」「ほいたらね」…。キャッチーな土佐弁が次々と登場し、視聴者の話題を集めている同作。中でも11日放送の第75回麻雀シーンでの「なめたらいかんぜよ!ツモ!混一色、対々和、東、ドラ3の親倍や!」と、この日初登場の鉄子が啖呵(たんか)を切るシーンは「かっこいい!」「痺れます」とネット上でも大きな反響を呼んだ。

 戸田はこのシーンを振り返り「リアルでは“ぜよ”ってみんな使わないそうです。でも方言指導の先生が唯一、釜次と鉄子には言わせたいとおっしゃっていて。でもまさか、麻雀シーンで使われるとは思ってなかったんです(笑い)」

 戸田の言うように、実は「ぜよ」というおなじみの土佐弁は「あんぱん」ではあまり使われない。土佐ことば指導で俳優の西村雄正はナチュラルな土佐弁を届けるため「ぜよ」に頼らない指導を心掛けている。しかし“ここぞ”という場面ではインパクトが強く効果的。物語では朝田釜次(吉田鋼太郎)と鉄子のセリフにのみ用いられた。

 「最初、リハーサルの時にごく普通に馴れ親しんだ感じで“なめたらいかんぜよ”と言ってみたのですが、監督は“ガツンと言ってほしい”とおっしゃった。このセリフは、やっぱり声を張って言ったほうがいいのだなと思って、張り切って言ってみました」と回想。「でも“~ぜよ”は、やっぱり憧れの言葉でもあると思うので、言えて大変光栄です」

 「なつぞら」以来6年ぶり6度目となる朝ドラ。1988年の放送開始から30年以上にわたりアニメ「それいけ!アンパンマン」でアンパンマンの声優を務めているだけあって、作者・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルにした物語への出演は大きな注目を集めた。のぶの人生に大きな影響を与えていくことになる重要な鉄子。早口で土佐弁をまくしたてる姿が印象的で、初共演の今田からも「膨大な土佐弁の台詞をよどみなく話す姿にいつも凄いと思っていました」と流ちょうさを絶賛されていたが、それは努力のたまものだった。

 「土佐弁に限らずたくさんの方言を今までやらせていただきましたが、やっぱりイントネーションが一番難しいです。セリフを覚える時にも、方言指導の先生がセリフを吹き込んだテープを聞いてイントネーションを自分なりに吸収してからじゃないと覚える作業はできないんです。だから普通のドラマのセリフを覚えるより倍の時間がかかります」。台本には一つ一つのセリフにイントネーションを示す自分なりの印をつけてから覚える作業に入る。そのため「方言がある役は大変です」と語る。鉄子とのぶの今後の関係性はもちろん、猛特訓が生んだ戸田の“ネイティブ”な土佐弁にも注目だ。

続きを表示

「今田美桜」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年7月23日のニュース