大石静さん 朝ドラさながらの少女時代明かす 大きな旅館と2人の母…「ドラマの原点が養われた」

[ 2025年3月13日 16:21 ]

大石静氏
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 昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」などを手がけた脚本家の大石静さんが12日放送のNHK Eテレ「最後の講義」で、自身が脚本を担当した連続テレビ小説「オードリー」(2000年度後期放送)さながらの生い立ちを語った。

 「オードリー」で産みの母と育ての母、米国育ちの自由な父の間で揺れ動くヒロインを描いた大石さん。モデルにしたのは自身で「隣の宿屋の女主人も娘のように可愛がってくれたので、物心ついた時にはほとんど宿屋の方で暮らしていた。つまり私には実母ともう1人、隣の母がいたんですね」と複雑な環境を振り返った。

 「今思えば父が最もいいかげんで母は被害者で、養母は何でも思いのままにする凄いパワーのある人だった」と3人の関係を回顧。2人の母に挟まれた子供時代はモヤモヤを抱え、「人生は9割がた苦しいことだなって。母を見ていてもそう思ったし。人生は希望に満ちたものではなく9割がた苦しい、1割楽しい。でも1割ぐらい楽しいことがあると、その1割を楽しみにしながら励みにしながら人は生きるんだなと」感じていたという。

 その思いはドラマ作りにもつながっている。脚本を執筆するうえで「ドラマの中に盛り込む夢」にこだわっているといい、「どんな殺伐とした世界を描いても暗く苦しい話でも、その中に1点の“この世あらざる夢”がないと、来週も続けて見る気持ちにならないんじゃないかと思ってやっている」と明かした。

 育ての母が経営する旅館にはそうそうたる作家たちが執筆のため滞在していた。子供の頃にはそんな作家の女性関係など人間的な部分を目にしたといい、「ヒューマンな作品を書かれる方が立派な人格とは限らない。ヒューマンな心と意地の悪い心とだらしのない生き方は1人の人間に共存するんだと知った」と振り返る。

 「ドラマを書く時、人物を多面的に描こうと必ず思うんです。人間は多面的で立体的なものであるという、私のドラマの原点もここで養われたと思う」とルーツを明かし、「行儀のいい人間だけを描いていては面白いドラマはできないっていうのは私の確信で、いつもやっています」と執筆のこだわりを語っていた。

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