藤井7冠、棋王戦V3 増田八段を撃破 タイトル獲得27期で谷川十七世名人に並んだ タイトル戦100勝

[ 2025年3月3日 05:00 ]

初手を指す藤井聡太棋王(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第50期棋王戦5番勝負は2日、新潟市の新潟グランドホテルで第3局を行い、千日手指し直しの末、後手の藤井聡太棋王(22)=王将含む7冠=が挑戦者・増田康宏八段(27)を120手で下し、シリーズ成績3勝0敗で3連覇を達成した。同時にタイトル保持の通算期数が27に達し歴代5位の谷川浩司十七世名人(62)に並んだ。

 「私にとって憧れの方。その記録に並ぶことができたのは光栄なことだと感じています」。その谷川が20年かけて積み上げた数字に、5年も満たず追いついた。「自分が思っているより長くタイトル戦を戦ってきたんだなと…」。藤井は柔らかな表情で自身の快挙を表現した。

 午前9時に藤井の先手で始まった第3局は角換わり腰掛け銀の戦型。中盤まで拮抗(きっこう)状態が続き、午後4時1分、96手目で同一局面が4回目となる千日手が成立。午後4時31分から先後を入れ替えて指し直しとなった。その指し直し局も終盤まで難解なねじり合いとなり、両者が10分の残り時間に入っても形勢はほぼ互角。だが増田の攻めを冷静に受け止めた藤井が最後は逃げ切った。

 終局は午後8時55分。半日に及ぶ戦いを制した藤井は終盤にせき込む場面もあった。それだけ体力を消耗していた。「今シリーズは先手の時に主導権を取れず、課題が残った」と反省しながらも「際どい将棋の連続。防衛の実感はないが、結果を残せたのはうれしい」と胸を撫で下ろした。

 この日の勝利がタイトル戦100勝目ともなった藤井の次局は8、9日に埼玉県深谷市で行われるALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第5局。こちらも挑戦者・永瀬拓矢九段(32)に3勝1敗とリードを奪っており、4連覇に加え、タイトル通算保持期数歴代単独5位となる「28」にも王手をかけている。「そちらでも良い将棋が指せるよう、コンディションを整えたい」。さらなる次のステージが待っている。(我満 晴朗)

 ≪NHK杯も逆転 3年連続の決勝≫この日放送された第74回NHK杯トーナメント準決勝も棋王戦と同じカードだった。こちらも先手の藤井が勝って3年連続3度目の決勝進出を果たしたが、内容は必敗形からの大逆転とスリル満点。「全体的に粘りに行く形になったのは反省点。難解な局面が多く難しい将棋だった」と話した。決勝は16日に放送予定。郷田真隆九段(53)―近藤誠也八段(28)の勝者と対戦する。

 ≪増田「中終盤は力不足」≫タイトル戦初出場の増田は1勝も挙げられず敗退となった。千日手局は「後手番としてはかなり戦えた」と手応えを口にしながら互角以上には持ち込めず。指し直し局も健闘したものの、終盤に押し込まれた。シリーズを振り返り「序盤から差をつけられて圧倒される展開を避けられたのはよかった」としながらも「中終盤は力不足だった」と省みた。

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