27年大河「逆賊の幕臣」題材・小栗上野介忠順とは? 徳川埋蔵金伝説にも登場 日露戦争勝利の影の立役者

[ 2025年3月3日 13:09 ]

<2027大河ドラマ 制作・主演発表会見>登壇する主演の松坂桃李(撮影・木村 揚輔)
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 2027年に放送されるNHK大河ドラマ第66作が3日、発表された。タイトルは「逆賊の幕臣」で、主演は松坂桃李(36)。日本産業革命を支えた「小栗上野介忠順」が題材だ。2027年は小栗生誕200年となる。のちに「勝海舟のライバル」と言われる小栗上野介忠順とは、どんな人物なのか。

 小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)は、文政10(1827)年、江戸・神田駿河台にある徳川譜代の旗本の家に生まれた。2500石の名門旗本で、天才的なエリート官僚。隅田川の花見でも花や酒には目もくれず治水について語り続け、周囲をあきれさせるようなオタク気質だった。

 万延元(1860)年、遣米使節として渡米し西洋文明を体感した。帰国後要職を歴任して軍制改革や近代的工場(造船・製鉄所)の建設、日本初の株式会社設立などさまざまな改革を推進する。特に、武士でありながら経済に明るい小栗は幕府にとって得難い人材で、何度も勘定奉行を務めた。

 空気を読まず上司に直言しては辞職し、辞めては呼び戻されること70回という伝説も…。

 政治家・大隈重信は、明治政府の近代化政策のほとんどは小栗の模倣だと語ったという。

 江戸幕府終末期の勘定奉行として、その名は徳川埋蔵金伝説にも登場する。横須賀製鉄所を設立したことで知られ、1904年の日露戦争の際、日本海軍を率いた東郷平八郎は「日本海海戦でロシア艦隊に勝つことができたのは、小栗さんが横須賀造船所を造っておいてくれたおかげ」と発言している。

 制作統括を務める勝田夏子氏は、「時代遅れな江戸幕府が明治維新で倒れ、日本はようやく近代を迎えた…という歴史観は、もはや過去の物」と指摘し「近年の研究では、日本の近代は既に幕末から始まっていたことが明らかになっています。司馬遼太郎が勝海舟と並べて明治の父と呼んだ人物、それが小栗です」と明かす。

 その最期は、明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られるが…。日本の近代化のために奔走した「最後の幕臣」のストーリーが、大河ドラマとしてよみがえる。脚本は、「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」「おかえりモネ」などを手掛けた安達奈緒子氏が担当する。

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