【王将戦】永瀬九段、逆襲1勝 藤井王将の連勝「9」で止めた “勇気”の88手目…藤井に不気味な重圧

[ 2025年2月17日 05:00 ]

ALSOK杯第74期王将戦7番勝負 第4局第2日 ( 2025年2月16日    大阪府高槻市「摂津峡 花の里温泉 山水館」 )

<ALSOK杯第74期王将戦第4局・第2日>初勝利を挙げたこに扮して笑顔でポーズを決める永瀬九段(撮影・大城 有生希)
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 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第4局は16日、大阪府高槻市の「摂津峡 花の里温泉 山水館」で第2日が指し継がれ、後手の永瀬拓矢九段(32)が124手で藤井聡太王将(22)=7冠=を下した。シリーズ成績は藤井の3勝1敗。第5局は3月8、9日に埼玉県深谷市で行われる。

 挑戦者が反撃の1勝を挙げた。永瀬は後手番にもかかわらず、周到に用意してきた新手で藤井の苦悩を引き起こす。魑魅魍魎(ちみもうりょう)がはびこるような中盤以降も正確な読みで逃げ切った。

 感想戦では永瀬の明るい声が対局室に響き渡った。長年の練習相手でもある藤井を相手に待望の白星をゲット。会心の一局とは微妙に異なるが、タイトル戦では2年前の王座戦第2局以来の連敗を9で止め、こみ上げる喜びの発露は抑制できない。「1勝を返せばもう1局指せる。それをモチベーションに準備してきました」と、コメントの端々に充実感を漂わせた。

 難解な中盤戦で、どちらかと言えば押され気味だった88手目に打ち下ろした△1八飛(第1図)の場面。「5三金との分岐がよく分からなかった。飛車を温存すべきかが難しかった」と心境を明かす。つまり、リスクを覚悟で攻め合いを選んだ勇気の一手だ。これで藤井の王に不気味なプレッシャーを与え、91手目▲4三歩の垂らしに対しては5二金の渋い受けを披露。骨太の粘りにたじろいだ藤井の残り時間52分を10分まで削減させ、勝勢を導いた。

 第1日に稼いだ考慮時間の貯金も最終盤に生きた。リードを奪いながら1分将棋に追われて悪手を指し、痛恨の逆転負けを喫した黒歴史を払拭するかのように腰を落として読みを深めた。自身の持ち時間を43分余しての一局は快勝の部類に入るだろう。

 屈辱の4連敗を回避して実現させた第5局は先手番。タイトル戦で藤井相手の先手番は8連敗中だが「今まで以上にしっかり準備したい」と決意を示す。星取りは厳しくも、永瀬は逆襲ムードの加速を期している。(我満 晴朗)

 ≪好きなんですよね~ タコ尽くし記念撮影≫勝利を求めて研究を重ね、どんな相手にも食らいつく…永瀬のその姿は、一度吸い付いたら決して離れないタコのよう。ゆえに今回、永瀬にはタコになってもらった。用意された小道具を見て「好きなんですよね~」と言いながら撮影位置に。タイトル戦の食事でタコの唐揚げがあれば注文してしまうほど大好物だといい「抵抗なく受け入れられました」と満面の笑み。タコさんウインナーを持ち、たこ焼きポーズをバッチリと決め、タコ尽くしの撮影を終えた。

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