玉川徹氏 東京23区の火葬料金の高さ、対策は「今まで比較することすらなかった。今からがスタート」

[ 2024年9月16日 11:14 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が16日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。東京23区の火葬費用の高さについて言及した。

 番組では、都市別の火葬料で東京23区は9万円とダントツの1位で、2位の那覇市は2万5000円。ほかに横浜市1万2000円、千葉市6000円、津市3000円、札幌市、新潟市は無料で、都内でも府中市、立川市は無料だという。

 東京23区が高い理由の1つとして、23区内の火葬場9カ所のうち、民営が7、公営が2カ所なのに対し、23区以外は自治体が運営する公営火葬場がほとんどで、全国の火葬場の99%が公営だと説明。中国の企業が23区内の民営火葬場を運営しており、21年以降、料金は1・5倍になっていると伝えた。

 玉川氏は「この料金ですって言われて、そんなもんなのかなと思って、じゃあ千葉はいくらだったの?とかって調べる人もいないでしょ。だから、みんな知らなかったってだけのことなんじゃないの。請求されて、もっと安くしてとも言わないし」と言い、「葬祭事業が難しいのは、大切な人が亡くなった時にお金のことは…っていう部分がずっと昔からあるわけですよ。だけど、お墓とかお葬式に関してはたいぶ変わってきた。言い値で“こういうものですから”と言われたら“そうなんですね”って払っていたものが“もしかするとそれはおかしいのでは”“なんで葬儀社に言い値を払わないといけないのか”と。競争が働いて、お墓とかお葬式は“うちは安くできる”というところがどんどん出てきている。CMもやっている」と指摘。

 そのうえで、今後、日本はさらに高齢化が進み“多死社会”になっていくことを念頭に「(23区内の火葬料金が高いことを)知らなかったというのが大きいと思う。多くの人が事前に知ることがない。実際にそういう場に遭遇したとしても、“この料金です”って言われたら“そういうものなんですね”で今まで済んでいた。比較することすらなかった。今回、比較してみて、実はこういう現実なんですよっていったところから、ここからスタートなのでは」と今後の対策を真剣に考えるべきだと話した。

 そして、民営の火葬場を運営している企業に言及し「基本的には火葬ではほぼ利益が出ていないとおっしゃっているので、むしろ火葬場に関しては、区に売却されるっていうことでいいのではないでしょうか」と提案していた。

 司会の羽鳥慎一は「ぜひお彼岸でみんなが集まった時に、あんまりいい話題ではないですが、こういうのは亡くなったの私の葬式はこうしてくれっていう話をしておいた方がいい面もありますから、ぜひしていただきたい」と話していた。

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