兵庫・斎藤知事 百条委での発言を弁護士が問題視「法を理解していない、できない人がトップでいいのか」

[ 2024年9月8日 17:23 ]

斎藤元彦知事
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 弁護士の三輪記子氏が8日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に生出演し、兵庫県の斎藤元彦知事(46)の数々の疑惑を告発した文書に対する知事の対応について自身の見解を示した。

 斎藤知事は、文書を公益通報として扱わないどころか、逆に作成した元県民局長の男性を調査の上に特定、懲戒処分を課した。男性はその後、死亡した。自殺とみられる。

 6日に開かれた県議会の調査特別委員会(百条委員会)で尋問を受けた斎藤知事は、文書について「真実相当性がなく、誹謗(ひぼう)中傷性が高い文書だった」と主張し、処分は正当だったとした。

 三輪氏は「まず現時点で分かっていることからすると、私も公益通報者保護法違反だと思う」と見解を口に。「もし公益通報者保護法の主旨にのっとって知事が対応していたら、失われなかった命があるんじゃないかと思う」とも指摘した。

 尋問の中で斎藤知事は、公益通報者保護法について「詳細は存じてません」と証言している。これについて三輪氏は「知事が公益通報者保護法をしっかり理解していない。現時点に至って理解していない。法の主旨を理解していない、理解できない人が県のトップに立っていていいのかという問題点」と厳しく批判した。

 5日に同委員会に参考人として出席した上智大の奥山俊宏教授は、告発文について、「見聞きした人から直に聞き取った話。裏付けら得れているとみられ、真実相当性がある内容」とし、男性への処分は違法との見方を示している。三輪氏も「“うわさ話を集めて誹謗中傷性が高い”という発言があったんですけど、誹謗中傷と適切な批判というものを区別できない、区別しようとしない、自分に対する批判をすべて誹謗中傷と受け取ってしまう人が、権力を握っていいのかということもあると思います」と厳しい意見を口にした。

 三輪氏は斎藤知事の周囲の構造にも問題があったのではないかとも推測した。「都合のような意見しか言わない人を周りに置いたりとか。そういう意見を求めて話を聞けば、そういう話ばかり出てくる」とし、「自分に耳の痛いことを言ってくれる人の話を聞くということが、トップにふさわしいし、そういうふうにあらねばならないということが、公益通報者保護法の主旨でもあると思う」と、県のトップとしての斎藤知事の資質を疑問視した。

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