エアロスミス、ツアー引退 決断にファン衝撃 76歳スティーブン・タイラー痛めた声帯回復せず

[ 2024年8月4日 04:57 ]

ツアーからの引退を発表した「エアロスミス」
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 米ロックバンド、エアロスミスが2日、公式サイトで今後のツアー活動から引退すると発表した。ボーカルのスティーブン・タイラー(76)が痛めた声帯が回復しないと説明した。1998年の米映画「アルマゲドン」の主題歌「ミス・ア・シング」が全世界で大ヒットし、バンドは日本でも人気を誇っている。

 デビュー50周年を迎えた昨年5月、最後となる北米ツアー40公演を同年9月から行うとアナウンス。ただ3公演を終えたところで、タイラーが声帯を損傷し、喉仏も骨折していることが判明。ツアーを延期するとしていた。この日、サイトではファンに「タイラーの声は代わりが利かない。つらく、難しい決断だった。地球上で最高のみんな、ここまでありがとう。これからも俺たちの曲を大音量で流してくれ」とメッセージを送った。

 1973年、当時のロック界では珍しかった東海岸ボストン出身のバンドとしてメジャーデビュー。翌年発売の2枚目のアルバム「飛べ!エアロスミス」がロングランヒットし、人気が定着。これまでにグラミー賞を4回受賞し、2001年には「ロックの殿堂」入りを果たしている。

 タイラーを筆頭にメンバー全員が親日家で、たい焼きが大好きだという。77年に初来日ツアーを行い、98年には海外アーティストとして初の4大ドームツアーを成功させた。02年と13年にはB’zと共演。13年の大阪公演時には、梅田でストリートライブに“乱入”してファンを驚かせた。

 昨年8月、ベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」をリリース。ファンの間では来日公演の期待が高まっていただけに反響は大きい。レコード会社関係者は「20曲以上歌うような単独公演はもう難しいのでは。あるとすればフェスや音楽イベントへの出演になるだろう」とした。

 ◇エアロスミス メンバーはタイラー、ジョー・ペリー(73、ギター)、ブラッド・ウィットフォード(72、ギター)、トム・ハミルトン(72、ベース)、ジョーイ・クレイマー(74、ドラムス)。75年の3枚目のアルバム「闇夜のヘヴィ・ロック」からのヒット曲「ウォーク・ディス・ウェイ」は日本テレビ「踊る!さんま御殿!!」のエンディング曲で使われている。同曲は86年にヒップホップグループ「Run―D.M.C.」がカバーし再びヒットした。

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