日本テレビが「ドラマ制作における指針」4項目を発表 原作者と「丁寧に時間をかけてコミュニケーション」

[ 2024年7月22日 18:07 ]

日本テレビ社屋
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 日本テレビが「日本テレビドラマ制作における指針」を22日、公式サイトで発表した。

 同局は、まず始めに「2023年10月期ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんに、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます」と伝えた。

 続けて「日本テレビは今回の事態を厳粛に受け止め、5月31日(金)に公表された『セクシー田中さん』調査報告書をふまえ、『ドラマ制作プロセス改善推進チーム』を組成し、添付の『日本テレビドラマ制作における指針』を原則として、適正なドラマ制作プロセスを構築し、実践してまいります」と発表した。

 添付された「日本テレビドラマ制作における指針」には「ドラマ制作の適正なプロセスを再構築します」「より安全・安心な制作体制を構築します」「SNSの適切な運用と対策を行います」「ドラマ制作に携わる人材育成を積極的に行います」という4項目が記された。

 「ドラマ制作の適正なプロセスを再構築」については、これまでの制作プロセスを見直し、適正なプロセスを構築するとし、漫画や小説を原作として映像化する際には「原作を尊重し、その世界観をより深く理解するよう努めます」としている。

 また、原作者とは「対面またはオンラインで直接会話するなどして、丁寧に時間をかけてコミュニケーションを取るよう努め、ドラマ制作にあたっての方向性や具体的な表現手法に関する相互理解を深めます」と、時間をかけてしっかりと考えをすり合わせるとした。そのために「原則として、放送の1年前には原作側・ドラマ制作側で、ドラマ化の企画について基本的な合意が形成できるように努めます」とし「これらに加え、関係者間におけるコミュニケーションの土台となる『ドラマ化にあたっての相談書』の提案、原作許諾契約書、脚本契約書の早期締結を行うなど、適正な制作プロセスの構築を目指します」としている。

 「より安全・安心な制作体制を構築」については、制作体制やスタッフの業務フローの見直しを行うなど、制作に関わるスタッフの業務量や人員配置を最適化するとし、「特定の個人に過度な負担が生じない制作体制を構築してまいります」とした。また「丁寧かつ迅速な報告・連絡」により制作プロセスの透明化を図り「上司が制作の進捗と問題点をより正確に把握し、適宜、相談、対処出来るようにします」とした。

 「SNSの適切な運用と対策」については「SNS等、ソーシャルメディアの利用に関する注意点を定めた『日本テレビソーシャルメディアポリシー』の要点を社外含むドラマ関係者に周知徹底し、社内外から相談可能な窓口を設置」するとした。また、「トラブルに即時に対応するために、コンプライアンス推進室を中心とした『SNS危機対応チーム』を組成します。その上で、そうした事態が生じた際には、『SNS等による誹謗中傷からの出演者・関係者保護の手引き』に基づき、専門医や弁護士らの協力を得ながら速やかな事態の把握と収束をはかります」としている。

 「ドラマ制作に携わる人材育成を積極的に行います」については、ドラマ制作に関わるスタッフたちに「必要なスキルや経験を十分に積ませる仕組みを構築するとともに、若手プロデューサーをベテランプロデューサーが補佐するなど、経験の少ないスタッフへのフォローアップ体制をより充実させてまいります」と説明。また「社内外講師による契約・SNS対策などの各種研修、原作者・出版社などとの意見交換、経験豊富なドラマプロデューサーが経験や知見を伝える講習会などの研修・育成プログラムを実施することで、適切な制作体制を構築することが出来るクリエイターを育成してまいります」とした。

 そして、最後に「日本テレビは、この指針を原則として、より丁寧なドラマ制作に努めてまいります」としている、

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