映画レビューサイト「Filmarks」 AI使用のCM映像に批判殺到 削除&謝罪「敬意に欠けた行動」

[ 2024年7月16日 16:18 ]

Filmarks(フィルマークス)

 映画レビュー投稿サイト「Filmarks」(フィルマークス)を運営する株式会社つみきは16日、公式SNSを通じ、同社が公開した生成AI技術を利用して作成したCM映像について「クリエイターの方々への敬意に欠けた、軽率な行動であった」として謝罪した。

 今月12日、同社は「FilmarksのCMができました」とCM映像を公開した。全編生成AI技術を使用して作成したといい「CM制作でも、ついにAIを活用する時代。クリエイターとAI技術の融合によって、こんな、観たことのないCMが制作されました!これからどんな作品が生まれていくのか 映像エンターテイメントの新たな可能性にワクワクがとまりません…!!Filmarksも、まだ観ぬ映像作品との新たな出会いを届けていきます」と期待を込めていた。

 だが、昨年にはAI利用を巡りハリウッドの脚本家と俳優らが利用制限などを求めてストライキに突入するなど、映画界とAIの溝は深く、この動画に対し「俳優要らないってことですね」「なんのために去年ハリウッドで大々的なストライキが行われたと思っているんだろうか」「映画=クリエイターってなんでならないんだろう」「映画に対するリスペクトがない」などと批判的な声が上がっていた。

 これらの声を受け、同社はCMを削除した。

 続けて「生成AI技術を用いたFilmarksのCM動画及び、Xでの投稿に関するお詫び」を発表。「この投稿及び動画について、皆様から多くのご意見とご批判を頂きました。皆様の映画に対する深い愛情と理解に基づいたご意見・ご批判をFilmarksとして重く、真摯に受け止め、当該動画を含むXの投稿を削除いたしました」と説明した。

 続けて「昨今の映画・映像製作と生成AI技術を取り巻く状況への認識不足による、映画作品、そして映画製作に携わるクリエイターの方々への敬意に欠けた、軽率な行動であったと深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪。

 「映画レビューサービスとして、映画作品及び製作者・クリエイターに対して敬意を欠く行動は我々の本意ではございません。心よりお詫び申し上げます」とし、「スタッフ一同、本件を深く反省し、今後の行動を戒めるとともに、あらためて映像製作に携わるすべての皆様、作品を楽しむ皆様、Filmarksをご利用いただいている皆様にとって、より良いサービスとなるよう誠心誠意尽力して参ります」と、再発防止を誓った。

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