「どうする家康」随所に光る脚本“古沢マジック”の舞台裏「大きな挑戦」史実を守り新解釈 議論百出は覚悟
「どうする家康」脚本・古沢良太氏インタビュー(2)
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嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)も、いよいよ残り3回。3日放送の第46回から徳川VS豊臣の最終決戦「大坂の陣」(慶長19年、1614年~慶長20年、1615年)が描かれる。大河初挑戦となった脚本家・古沢良太氏(50)に約2年にわたった執筆・作劇の舞台裏を聞いた。“新・家康像”を創り上げようと、歴史の裏側や史実の間に新解釈。「(新しい家康像への)大きな挑戦はやり切れたんじゃないかなと我ながら思います」と明かした。
<※以下、ネタバレ有>
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。
大河はもちろん、数々の作品に登場してきた徳川家康。古沢氏は「偉人としての家康は十分に描き尽くされているので、僕がチャレンジしたかったのは、1人の普通の子がどう乱世を生き抜いっていったのか、という物語。そうすると、歴史上重要な出来事と、いち私人としての彼の人生の重要な出来事が自然と違ってきます。なので、家族や家臣団との絆に重点を置く構成になりました」と、あらためて今作の狙いを説明。
江戸幕府は何故、260年も続いたのか。第44回「徳川幕府誕生」(11月19日)に1つの答えがあった。
本多正信(松山ケンイチ)「才があるからこそ、秀康様を跡取りにせぬのでござる。才ある将が1代で国を栄えさせ、その1代で滅ぶ。我らはそれを、嫌というほど見て参りました」「その点、あなた様(徳川秀忠)はすべてが人並み!人並みの者が受け継いでいけるお家こそ、長続きいたしまする。言うなれば、偉大なる凡庸、といったところですな」
今川義元(野村萬斎)、武田信玄(阿部寛)、織田信長(岡田准一)、豊臣秀吉(ムロツヨシ)と異なり「僕は家康だけが天才じゃなかったんじゃないか、と思って。だからこそ、天才が運営しなくても続く体制を整え、秀忠に後を託した、と解釈してみたんです。そうすると、凡人からスタートして、艱難辛苦の連続を乗り越える過程で変貌していく姿を描けば、新しい家康像を創れるのかなと考えました」と着想を振り返った。
“悪女”が通説の瀬名(有村架純)を“聖母”のように描く新機軸を打ち出しながら、第25回「はるかに遠い夢」(7月2日)で「そなた(五徳)は信長様へ書状を書きなさい。わたくしと信康の悪行の数々を書き連ねるのです。暴虐で、不埒で、不忠な母子であると」と自ら汚名。“悪辣な妻”と語り継がれることも厭わず、自刃。最終的には通説に着地した。
「本能寺の変」(天正10年、1582年)も、家康と織田信長(岡田准一)の“ブロマンス(男性の熱い友情、精神的なつながりを意味するBrotherとRomanceの合成語)”という異色の展開になった。
「これまでとはなるべく違う解釈をしたいと思っていた分、最大限、史実は守る、そして、最新の学説・研究や時代考証の先生たち(小和田哲男氏・平山優氏・柴裕之氏)のアドバイスを採り入れることをモットーに掲げました。誰がいつどこで何をした、という史実は忠実に守りながら、いわゆる通説、逸話や伝承に関しては新しい解釈にチャレンジしてみよう、と。この日付だと、この人はあの戦に参加しているから、ここにはいません、といったように、考証の先生たちには細かくチェックしていただいて。なので、僕としては凄く史実を守ったドラマだと思っています」
「“戦なき世”という家康が成し遂げなければならない宿命、夢や目標を、誰から託されるのがドラマとして一番強烈なのか。そのポジジョンは、家康にとって最愛の人、やっぱり瀬名じゃないといけない。その考えに辿り着いて、処刑か自害かは両説ありますが、瀬名が何を目指した末に最期を迎えるのか、という部分だけは自分なりに解釈して、今回の築山殿事件を描きました。日常生活でも知らない人から一面的に『あなたはこうだ』と断言されたら嫌だと思うんですけど、歴史上の人物でも一面的に解釈するのが僕はあまり好きじゃないんです。色々なご意見が出ることは覚悟の上でしたし、議論百出は僕が一番望んでいたこと。瀬名に限らず、史実の間をどう解釈するか、その面白さが伝われば、そして歴史に興味を持つ人が増えるといいなと願っています」
家康が夏目広次(甲本雅裕)の名前を間違い続けた伏線(史料に残る名前は夏目吉信)を回収した第18回「真・三方ヶ原合戦」(5月14日)や“焼き味噌&食い逃げ”の逸話を団子売りの老婆(柴田理恵)ら浜松の民の噂話として回収した第19回「お手付きしてどうする!」(5月21日)、「金ヶ崎の退き口」の伝承“小豆袋”を阿月(伊東蒼)として擬人化した第14回「金ヶ崎でどうする!」(4月16日)、武田四天王の1人・馬場信春の娘を鳥居元忠(彦右衛門)(音尾琢真)が家康に無断で側室にしようとしたエピソードを、伝承上の忍者・千代(古川琴音)にアレンジした第36回「於愛日記」(9月24日)など、稀代のストーリーテラーによる巧みな展開が随所に光った。残り3回も“古沢マジック”に期待が高まる。
=インタビュー(3)に続く=
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