【記者の目】旧ジャニ勢不在で、逆に原点回帰した紅白歌合戦 多様性生かすための演出面には不安も

[ 2023年11月14日 05:10 ]

「第74回NHK紅白歌合戦」出場歌手発表会見
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 旧ジャニーズ勢の不在で華やかさが失われた今年のラインナップ。一方で、幅広い世代や音楽ファンに届けるという本来の国民的番組の形に戻ったような人選となった。

 昨年の白組は旧ジャニーズ勢を含め、若いダンス&ボーカルグループが8組も出場。関連ワードがSNSのトレンド上位を席巻するなど、若い世代からの注目は確かに集まったが、第2部の視聴率は35・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、2部制となった1989年以降でワースト2位。原因の一つとして指摘されているのが中高年の視聴者離れだ。

 旧ジャニーズ勢の人気に頼ることができない今年の紅白チームは、代わりにベテラン歌手のさだまさしや、結成26年のバンド「10―FEET」、ネット人気の高い「すとぷり」ら、世代もジャンルも幅広く選出。多様性のある人選でリカバリーを図ったとみられる。

 だが、演出面での不安は残る。昨年までは旧ジャニーズ勢が自分たちの出番以外も企画コーナーや演歌歌手のバックなどに登場し、紅白全体の盛り上がりに貢献してきた。このまま出場がなかった場合、その代わりを誰が務めるのか。それとも新たなスタイルで挑むのか。演出にも多様性が求められそうだ。
(音楽担当・小田切 葉月)

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