NHKメディア総局長 ジャニーズ所属タレントの紅白出場はゼロ?の問いに「現時点ではそうなる」

[ 2023年9月27日 15:22 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの山名啓雄メディア総局長が27日、東京・渋谷の同局で定例記者会見を行い、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題における紅白歌合戦への影響について言及した。

 ジャニーズ事務所のタレントの番組出演について「これまでに契約したものは継続し、新規の契約は当面行わない」と説明。同事務所の紅白歌合戦への出場について「ゼロになるのか?」という質問に「新規の出演依頼を当面行わない、ということが解除されないとそういうことになる」とコメント。出演者、司会も含めて「現時点ではそう(ゼロに)なる」と説明した。

 総局長会見開始前に行われた定例会長会見で、稲葉延雄会長は「契約ですでに決まっているタレントさんはそのまま出演いたしますが、新規の出演依頼については被害者への補償について、再発防止への取り組みが着実に行われていることを確認されるまでは行わないという基本スタンス」だと明かした。担当者は「新規の契約は当面しない」のは「本日から」とした。

 ジャニーズ事務所のタレントの紅白出場数は近年は5、6組だった。さらに、演歌歌手のバックで踊るなど、歌唱時以外にもさまざまな場面で盛り上げに一役買ってきた。また、さまざまな企画にも登場してきた。

 紅白歌合戦の選考基準について、同局は例年「1.今年の活躍」「2.世論の支持」「3.番組の企画・演出」の3つを中心に選考と公表している。近年ではジャニーズタレントの数の多さも指摘されていたが、山名総局長はこれまでの出演については「その3つのポイントにそれぞれハマった皆さんにご出演いただいていた」と話すにとどめた。

 また 紅白の司会についてこれまで多くのジャニーズタレントが担当。第59回(2008年)からは12年連続で白組司会をジャニーズ事務所のタレント(中居正広、嵐、井ノ原快彦、相葉雅紀、二宮和也、櫻井翔)が務めた。昨年の第73回(20022年)も櫻井翔がスペシャルナビゲーターとして参加していた。

 ジャニーズ事務所は性加害問題を受け、今月7日に会見を行い、藤島ジュリー景子社長の後任として少年隊の東山紀之が新社長に就任することなどを発表。「ジャニーズ事務所」の名称変更は行わず改革に取り組むとした。だが、この会見後、大手企業が相次いで所属タレントの広告起用を見直す方針を明らかになっていた。

 ジャニーズ事務所はその後、19日に取締役会を開催し、社名変更など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認したと発表した。10月2日には進捗(しんちょく)内容を具体的に報告するとしている。芸能関係者によると、現在は新たな社名を検討している段階。一方、被害者への補償を担当する組織としてジャニーズ事務所を残し、全く新しい会社を設立。そこにタレントが所属する案もあるという。

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