「らんまん」万太郎辞職…徳永教授と別れの万葉集連歌 ネット涙「そこに愛はあった 根っこはあの頃の…」

[ 2023年9月19日 08:15 ]

連続テレビ小説「らんまん」第122話。辞表を提出する万太郎(神木隆之介・左)は、徳永(田中哲司)とも別れの時…(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は19日、第122話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第122話は、万太郎(神木隆之介)は徳永(田中哲司)に辞表を提出。植物学教室を去る日、佑一郎(中村蒼)が大学に現れる。翌年度から教授となるのだ。それぞれ別の道を行く万太郎と佑一郎だが、目指す場所は同じなのだと確認し合う。そして、時代が明治から大正へと変わる頃、千歳(遠藤さくら)と虎鉄(濱田龍臣)が結婚。万太郎と寿恵子(浜辺美波)は心から祝福し…という展開。

 万太郎は南方熊楠に一切会わず、紀州・熊野への採集旅行から帰ったと徳永に弁明。ツチトリモチの図譜や神社の森のフローラなどは、いち個人として発表すると辞表を提出した。

 「本当にいいのか?合祀令から目をそむければいい。植物学者として働きたいなら、今は満州がある。大陸の大地…」と引き留める恩師に「私は、もう決めました。大変、お世話になりました。私に(7年ぶりの大学復帰の)声を掛けていただき、ありがとうございました。この御恩は、一生忘れません」と頭を下げた。

 「この雪の 消(け)残る時に いざ行(ゆ)かな」(徳永)「山橘の 実の照るも見む」(万太郎)

 「万葉集」にある大伴家持の歌。「この雪が消えてしまわないうちに、さあ出掛けよう。ヤブコウジの実が雪に照り輝く様も見よう」(高岡市万葉歴史館の公式サイトから)。

 「よく描けている。こんな植物画、おまえだけだ」。万太郎は一礼し、思い出の植物学教室を後にした。

 第52話(6月13日)、「朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど」(徳永)「夕影にこそ 咲きまさりけり」(万太郎)と連歌。2人の距離が縮まった日が思い出された。

 SNS上には「徳永教授ぅぅぅ。やっぱり根っこはあの頃のまま」「徳永教授が上の句を読み初めてからがもうダメだった…泣」「上の句と下の句で会話。粋な会話だねぇ」「徳永教授!万葉集を愛する心は失われてなかった。雪の日にピッタリの歌。おまえだけだ。そこに愛はあったわ」「徳永教授はダークサイドに落とさなかったんだね。最後の最後にユウガオの残り香を徳永教授に漂わせてくる脚本、大好き」などの声。視聴者の涙を誘った。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「King & Prince」特集記事

2023年9月19日のニュース