永山絢斗容疑者　来年のNHK大河「光る君へ」降板　映画「東リベ」は予定通り公開か

永山絢斗
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　俳優の永山絢斗容疑者の逮捕を受け、関係各所は対応に追われた。永山容疑者の出演が発表されていた来年の大河ドラマ「光る君へ」を放送するNHKは16日、降板を発表。永山容疑者の所属事務所から出演辞退の申し出があったといい、代役を探す。関係者によると、永山容疑者はまだクランクインしていなかった。

　出演映画「東京リベンジャーズ2　血のハロウィン編―決戦―」は30日に公開が迫っているが、配給元は公開の可否などを含め「対応を協議中」とした。同作は2部作の後編で、永山容疑者は主要キャストの一人。関係者は「後編だけ公開しないことも代替上演作を用意するのも難しい。このまま公開するのではないか」としている。

　WOWOWは主演ドラマ「ダブル」などの再放送を中止。Netflixの映画「クレイジークルーズ」は予定通り年内に配信する方針という。

　《北村匠海また“とばっちり”》
　俳優の北村匠海（25）に同情の声が上がっている。永山容疑者が出演する「東京リベンジャーズ2…」は北村が主演。北村は20年公開の主演映画「とんかつDJアゲ太郎」でも、公開前に共演の伊勢谷友介（47）が大麻取締法違反容疑で逮捕され、公開前日には俳優の伊藤健太郎（25）が自動車運転処罰法違反（過失傷害）などで逮捕された。同作は予定通り公開されたが、ネット上では「かわいそう」などの声があふれた。

　《20年伊勢谷、槇原は執行猶予付き判決》
　最近の芸能界の薬物事件では、俳優の伊勢谷友介が20年9月、大麻取締法違反の疑いで逮捕され、同12月に懲役1年、執行猶予3年を言い渡された。歌手の槇原敬之（54）は20年2月、覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕され、同8月に懲役2年、執行猶予3年の有罪判決。KAT―TUNの元メンバー田中聖（37）は昨年6月、覚醒剤取締法違反罪で執行猶予付きの判決を受けた後、わずか10日足らずで同法違反の疑いで逮捕され、懲役1年4カ月の実刑判決を言い渡された。

　《若者の大麻使用の抵抗感薄れているか》
　コロナ禍で大麻使用者が増加している。警察庁の調べでは、大麻取締法違反の検挙者数は19年に4321人だったのが、コロナ禍の20年には5034人と初めて5000人を超え、21、22年も超えた。

　その内訳は30歳未満が全体の約7割を占め、特に20歳未満が昨年、13年から比べて約16倍増。ネット上で「依存性や害がない」「他の薬物より安全」といった誤った情報がまん延し、若者の大麻使用の抵抗感や罪悪感が薄れているとされる。