小山四段白星デビュー 将棋界初、棋士養成機関・奨励会を経ずに棋士編入試験で合格

[ 2023年5月24日 04:50 ]

 プロデビュー戦を白星で飾り笑顔を見せる小山怜央四段=23日午後、東京都渋谷区の将棋会館 
Photo By 共同

 将棋の小山怜央四段(29)は23日午前、東京都渋谷区の将棋会館で指された棋聖戦1次予選ハ組1回戦で室岡克彦八段(64)を下し、プロデビュー戦を白星で飾った。同日午後の2回戦では渡辺大夢六段(34)に敗れた。

 岩手県釜石市出身の小山は、棋士養成機関の奨励会を経ずに棋士編入試験で合格し、4月1日付で同県初のプロになったばかり。初戦まで2カ月近い空白に「正直、時間が空いて、まだかなと思っていた」と明かしたが、待望の初陣はベテラン室岡に快勝。「仕掛けからうれしい展開ではなかったんですが、中終盤は落ち着いて指し切れました。今後に向け、ある程度自信になりました」と明るく話した。

 2回戦は見せ場なく敗れ「一方的になってしまい残念」と悔しがったが、奨励会を経験せずに棋士となった初のケースとして注目を集める異色の新人には「序盤からよく研究されている」(室岡)、「最後まで粘り強い」(渡辺)と先輩から賛辞が贈られた。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年5月24日のニュース