NHK会長 「ニュースウオッチ9」新型コロナ巡る報道で謝罪「深くお詫びし上げたい」

[ 2023年5月24日 14:39 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの稲葉延雄会長(72)が24日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、「ニュースウオッチ9」での新型コロナを巡る報道での謝罪した。

 稲葉会長は「新型コロナワクチン接種後に亡くなった方のご遺族の話を正確に伝えずに、コロナに感染した亡くなったと受け取られるような伝え方をしてしまった」としたうえで「まったく適切ではなかったと考えております。取材に応じてくださった方、視聴者に皆さまに深くお詫びし上げたい」と謝罪。「取材・制作の仕方をさらに確認し、問題点を洗いだしたうえで、組織的にどう対応していくかを対応したい」とした。

 5月15日の同番組のエンディングで「新型コロナが5類に移行して一週間が経ちました」「今夜はこちらの映像とともにお別れです」とアナウンサーが伝えて映像を放送。「戻りつつある日常 それぞれの思い」というタイトルの映像では、兵庫・神戸港を出港するダイヤモンド・プリンセス号や、夫を亡くした女性の「いったいコロナって何だったんだろう」というコメントや、父を亡くした男性の「5類になったとたんにコロナが消えるわけではない。風化させることはしたくない」、母を亡くした女性の「遺族の人たちの声を届けていただきたい」というコメントをテロップで伝えたが、3人がワクチン接種後に亡くなった人の遺族との説明はなかった。遺族側はNHK側に抗議し謝罪を求めていた。

 放送翌日の16日、NHKは公式サイトで「5月15日に『新型コロナ5類移行一週間・戻りつつある日常』と題したVTRを放送し、ツイッターでも配信しましたが、コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝え、ワクチンが原因で亡くなったというご遺族の訴えを伝えていませんでした。適切ではありませんでした。深くおわびいたします」と謝罪した。

 また同日の番組でも番組の田中正良キャスターが「コロナ禍を振り返りご遺族の思いを伝えるという考えで放送しましたが、適切ではありませんでした。取材に応じてくださった方や視聴者の皆様に深くおわび申し上げます」と話したうえで、3人のキャスターが頭を下げた。

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