NHK会長 ジャニーズの性加害問題に言及「決して許されないもの」「適正に適切に対応していきたい」

[ 2023年5月24日 14:40 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの稲葉延雄会長(72)が24日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、ジャニーズ事務所の元所属タレントが創業者のジャニー喜多川前社長(2019年死去、享年87)の性加害問題について言及した。

 稲葉会長は「NHKはこれまでこの種の犯罪は許しがたい、決して許されないものであるという態度で臨んでいた」としたうえで、「その姿勢についてはいささか変更はありません」とした。「その中でジャニーズ事務所の再発防止策がそう実行されていくか、慎重に見守りながら、適正に適切に対応していきたい」と話した。

 多くのジャニーズタレントを起用している同局だが、出演者の選定について、担当者は「番組の内容、演出に合わせてふさわしい人を選出しております。自主的な編集判断に基づいて、判断していきたい」と説明した。

 また、今回の報道について14日のジュリー社長の動画配信後で報道量についても大きな差があったとの指摘も。これについては「その時々で、どういう報道するかを考えてきている。その結果だと思う。それについて私どもからコメントするようなことはない。(現場の判断は適切だったと)思います」とした。

 ジャニーズ事務所は今月14日、藤島ジュリー景子社長が「深くおわび申し上げる」と被害を訴える人に謝罪するなど、ジャニーさんの性加害問題について初めて見解を発表。一方、この問題への対策が長年取られなかったとして、これまでのジャニーズ事務所の体制を「異常」と表現。再発防止に取り組むことを強調した。

 所属タレントとしても、最年長の東山紀之が21日に出演した情報番組でスーツ姿で眼鏡をかけた沈痛な表情で「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」などと謝罪。「このままジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と社名についても言及。「外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思います」と、事務所改革のため創業以来60年以上続く社名を変更する可能性を示唆した。

 3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。ジュリー氏は「事務所の存続さえ問われる、極めて深刻な問題」と受け止めたが、これまで「知らなかった」とした。ただ、問題については1999年に週刊文春が記事化し、後に事務所との裁判にも発展している。この時、ジュリー氏は取締役。幹部でありながら知らなかったのか。その理由を「異常」という言葉を用い、事務所の体制に問題があったと説明した。

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