韓国雑踏事故、警察に警察が家宅捜索 住田裕子弁護士「異例だけど組織としてあり得る」

[ 2022年11月2日 17:28 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 元東京地検検事で弁護士の住田裕子氏が2日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、韓国ソウルの繁華街・梨泰院で日本人2人を含む150人以上が死亡した雑踏事故についてコメントした。

 番組では、現場の人からの通報を受けての警察の対応について詳報した。事故の約4時間前から断続的に、計11件の通報があったにもかかわらず、警察の出動は4件で、最後の5件に対しては出動すらなかったことが明らかになった。韓国警察庁はこの日、ソウル警察庁や管轄の警察署、区役所など8カ所を家宅捜索したと発表した。

 警察に警察の捜査のメスが入るという異例の事態。住田氏は「今回は警察の大きな使命でもある社会の秩序、安全、事故防止を図るという義務に反しているんじゃないかということで、今回捜査に入っている警備体制をやる警察ではなく、刑事、事件として捜査をする警察が動いたと。異例と言えば異例ですけど、組織としてあり得ること」と解説した。

 捜査のポイントとして住田氏は2点を挙げた。「この狭い所にコロナ禍の後で、人がたくさん集まるってことが予想されていれば、日本の警察だったら当然、事故が起きないように警備体制を作るはずですね。それをやっていたかどうか」と指摘。さらに「いろんな通報が来た時に、どういう情報をどこまで上げて、それにどういう対応を取ったか?それの権限を持っているのが誰か?ということに対して、指揮命令系統に対してどうするかということを、今回は家宅捜索、証拠集めに入ったということですね」とも話した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月2日のニュース