浜田敬子氏 東京電力の電気料金値上げ検討に「原発事故からエネルギーの構成を変えてこなかったツケが」

[ 2022年11月2日 12:44 ]

東京・六本木のテレビ朝日
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 フリージャーナリストの浜田敬子氏が2日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。東京電力ホールディングスが1日、家庭向け電気の規制料金の値上げを検討すると発表したことに言及した。

 ロシアのウクライナ侵攻や円安に伴う燃料価格の高騰が要因。東北、北陸、中国、四国の4電力も値上げ申請の方針で、値上げは計6社に及ぶ見通し。燃料高や円安進行でコストが膨らむ一方、価格転嫁ができず収益が悪化し、出そろった電力10社の2022年9月中間連結決算は9社が純損益で赤字に転落、赤字額は計5000億円を超えた。供給余力も不足しており政府は、今冬に節電要請することを決めた。

 浜田氏は「昨日の東京電力の社長の会見を見ていたら、料金見直しは断腸の思いで、経営合理化をしても追いつけないほど燃料が高騰しているということをおっしゃっていたんですけれども、でも電力の問題というのは、2011年の東日本大震災(の原発事故)からずっと抱えている問題ですよね。その間、どれくらいの経営努力をしてきたのか。国も経産省の幹部のコメントもありますけれど、トンネルに入ることをしてしまったというか、長い目で中長期的にエネルギー政策、エネルギーの構成を変えてこなかったツケがここに来ているのかなと感じます」と指摘。そして、「ウクライナ情勢とか円安というのは今起きていることですけれども、この間も大きな投資しないでエネルギーの構成というのは、ずっと火力に頼ってきたわけですよね」と言い、「それを少しでも組み替えていたらというのはすごく思いますよね。言葉はきついですけど、場当たり的な対応をしてきて、ここに来て料金をここまで上げざるを得ない。結局、消費者がそのツケを払う。財政出動もここまで巨額のものをしてしまう。結局、それも私たちの税金から出ている。原発に回帰することも打ち出していて、この10数年何をやってきたのかなっていうのは今思いますね」と自身の受け止めを述べた。

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2022年11月2日のニュース