“クラロワ三銃士”eスポ実況目指す TVQ YouTubeチャンネル「テレQデジタルスポーツ部」開設

[ 2021年6月8日 10:49 ]

デジタルスポーツ部をPRする(左から)桜井アナ、結城アナ、木戸アナの“クラロワ三銃士”(撮影・岡田 丈靖)
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 TVQ九州放送(福岡市)が1月にYouTubeチャンネル「テレQデジタルスポーツ部」を開設し、ソフトバンク情報はもちろん、eスポーツの動画に力を入れている。対戦型カードゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」に注目し、TVQアナウンサーによる“クラロワ三銃士”を結成。三銃士の結城亮二(39)、櫻井譲士(33)、木戸優雅(30)の3人のアナウンサーに話を聞いた。

 
 1年で1万人を目指して始まったYouTubeチャンネルは、今月1日現在で登録者数が7640人と着実に数字を伸ばしている。

 高校チームで日本一を争うeスポーツの大会「STAGE:0(ステージゼロ)」をテレビ東京が主催しているのが、開設した理由の一つだった。「系列局として九州から何かをできないか、また一緒に盛り上げたいという思いがあった」と3人は口をそろえる。

 ステージ・ゼロには3つの種目があり、TVQはクラッシュ・ロワイヤル(通称クラロワ)に注目した。手持ちのカードを使いながら、自分のタワーを守り、敵のタワーを攻めるゲームで制限時間は3分。結城アナ、櫻井アナ、木戸アナの3人は“クラロワ三銃士”を結成。アナウンサー同士の対戦、eスポーツの部活がある高校生と対戦するなど、競技の魅力を動画を通じて発信している。

 櫻井アナは「思っていた以上に凄く熱くなれるゲーム。限られた時間で残り少ない中でタワーを倒して逆転勝ちとかをすると、喜んじゃいますね」と魅力を語る。アナウンサー同士のバトルを生実況するが、クラロワのキャラクターは約100種類もあり、ひとつずつ特徴を頭に入れたという。結城アナは「レベルが上がる。スキルになる。クラロワを通して実況の幅が広がった」と話し、木戸アナは「先を読む力がついた。野球の実況に生かされています」と“クラロワ効果”を口にした。

 アナウンサー同士で深夜に対戦するなどして猛勉強中の3人。今後はプロ選手、YouTuberらとのコラボも検討している。さらに大きな目標も持っている。「eスポーツの公式大会で3人が実況を務めること」、テレビ東京系の「有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない?(毎週日曜放送)」の番組で実況者として出演することだ。「クラロワの実況ができるアナウンサーが3人いるのはここだけかもしれない」と結城アナ。“クラロワ道”をさらに極めていく。
 
 TVQ本社屋上ではブルーベリー、ジャガイモ、ニンジンなどが栽培されている。

 昨年の新型コロナウイルスがまん延している期間に「何かをやろうと勝手に始めました」と結城アナ。これに協賛する企業が現れ、毎月第1、第3日曜の午後0時55分から「園芸させてもらえませんか?」という番組が誕生。YouTubeチャンネルに栽培のもようをアップしている。

 また、会社前にある花壇にも、花を植えている。結城アナは「この前はアオダモを植えました。いずれはバットになってほしい」と話した。TVQは福岡市のあらゆる場所を花と緑でいっぱいにする「一人一花運動」に福岡のテレビ局で唯一加盟している。

 ほかにもソフトバンクとコラボし、ファーム施設である「タマスタ筑後」近くで畑づくりを実施するなど精力的だ。木戸アナは「先輩2人がいろんなことやっているので、自分でも提案したいなといつも見ています」と刺激を受けている。

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