「テラハ」指示、強要は「確認されず」…木村花さん死去、フジ検証結果を報告

木村花さん
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　フジテレビは31日、同局が制作するリアリティー番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さん（享年22）が、視聴者らから誹謗（ひぼう）中傷を受けた後に死去した問題を受け、検証結果を報告した。16ページに及ぶ報告書の中で「制作側が出演者に対して、言動、感情表現、人間関係等について指示、強要したことは確認されませんでした」とした。

　炎上のきっかけとされる、大切にしていたプロレスの衣装を男性出演者が誤って洗濯し木村さんが激怒した事件について「スタッフが木村花さんに対して、けしかける、あるいは怒りをあおるような様子はなかった」と説明。放送後に多くの誹謗中傷が寄せられたことについては「制作スタッフはSNSでの炎上を予見できず、炎上させる意図はなかった」とした。

　木村さんの母響子さん（43）は、現在放送倫理・番組向上機構（BPO）に人権侵害を申し立てている。この日、共同通信の取材に「他にも炎上した例はあったのに今回は予見できなかったという説明は納得できない」と心境を明かした。