藤井四段 王将戦2次予選進出なるか?“羽生キラー”菅井七段と対戦

[ 2017年8月4日 11:44 ]

<王将戦1次予選決勝>菅井七段の先手に後手の藤井四段は2手目を指す
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 将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(15)と菅井竜也七段(25)が、王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の2次予選進出を懸けた1次予選7組決勝の対局が4日、大阪市の関西将棋会館で午前10時に始まった。

 王将戦は、藤井が中学在学中に獲得の可能性が残るタイトルの一つ。菅井は振り飛車を得意とする実力者で、今年度14勝(4敗)は24勝(2敗)の藤井に次ぎ2位。タイトル初挑戦となった今期の王位戦7番勝負で、羽生善治3冠(46)に2勝0敗とリードする。現在最も勢いのある強敵に、15歳の藤井が挑む。

 この日の対局場は、会館5階にある、江戸城本丸の黒書院を模した造りの4つの対局室の中でも、最も広い18畳の「御上段の間」。故木村義雄氏の「天法道」、故大山康晴氏の「地法天」、中原誠の「人法地」谷川浩司の「道法自然」という永世名人4人の揮毫(きごう)入り掛け軸が床の間に飾られている。

 対局開始時間より40分以上前に入室し、上座で腕組みをして待ち受ける菅井。対する藤井は黒いリュックサックを手に約20分前に部屋に入り、下座でゆっくりと時間を待った。

 振り駒で先手は菅井に。記録係の「時間になりました」の一声で、天井を一度見つめ、気を落ち着かせるようにフーっと息を吐いた後の初手は[先]7六歩。後手の藤井は、いつも通りに熱いお茶を一口すすってから[後]8四歩と応じた。戦型は菅井が振り飛車戦法の一つ、ゴキゲン中飛車に構えた。

 持ち時間は各3時間。夕方ごろには勝敗が決する見込み。

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