永野芽郁　伸び盛り１７歳、ひそかな楽しみは“塩ラー巡り”

[ 2017年3月14日 10:40 ]

　人気急上昇中の女優、永野芽郁（めい、１７）。「ＵＱ！」の決めゼリフが印象的な「ＵＱモバイル」のＣＭで深田恭子（３４）、多部未華子（２８）と美人３姉妹を演じ「可愛い！」と話題。計４本のＣＭに出演し、映画５作品への出演も決まっている。日々成長を続ける１７歳。元気の源は「塩ラーメン」。１人でラーメン店に行くのも「全然平気」という物おじしない性格でもある。

　以前「塩ラーメンが大好き」と聞いて驚いた。いま最も注目株の女子高生のひそかな楽しみが“塩ラー巡り”とは…。インタビューの日も「お昼に食べてから行く」と知ってビックリ。どんな姿でラーメンをすすっているのか。

　東京・桜新町にあるラーメン店「麺処　さとう」。全部で２０席に満たない小さなお店。そこに入ってきた美少女に周囲の視線が集まるが、本人は全く気にしない。食べる時の邪魔にならないよう、ロングの髪を後ろで束ねて“準備完了”。おいしそうな湯気が立つ塩ラーメンが運ばれてくると、うれしそうに「いただきます」と手を合わせ無我夢中で食べる。完食まで５分足らず。「おいしかった。ごちそうさまでした」。満面の笑みを浮かべると、息つく暇なく「よし、行こう！」と席を立った。

　「塩ラーメンを食べたら“今日も頑張ろう”ってテンションになるんです。少なくても週に２回は食べてるかな」

　しょうゆ、味噌、豚骨と、どの味も好きだが、特別なのが塩味。「塩辛いものが好きなんです。梅干しとかイカとか枝豆とか。私の中には小さなオヤジがいるんです」

　１人ラーメンも「全然平気」と言い切る。

　「行列にも並ぶし、カウンターにも座ります。どうして恥ずかしいんですか？周りから見られてるかもしれないけど、私は塩ラーメンに集中してる。早く食べないと伸びちゃうから」

　年頃だけどダイエットも気にしない。

　「食べたい時に食べたい物を食べます。太った？と聞かれたら“やっぱりか”と思って終わり」

　柔らかな印象だが活発で大胆。思いは率直に表すタイプだ。小学３年の時に東京・吉祥寺でスカウトされて芸能界入り。昨年、カルピスウォーターのＣＭキャラクターを務めて人気に火が付き、ＮＨＫ大河ドラマ「真田丸」で千姫役を演じるなど話題作にも出演した。

　元々、演技が好きだったわけではない。中学２年の時に撮影した映画「繕い裁つ人」をきっかけに意識が変わった。

　「東京を離れての撮影で体調が悪くて、それまでなら母に電話して弱音を吐いたんですけど、この作品は連絡せずに最後までやり遂げた。その時に“私はお芝居が好きなんだ”と気づいたんです」

　“初恋のバイブル”と言われる少女漫画を映像化した「ひるなかの流星」（２４日公開）で、映画初主演。東京の学校に転校してきた田舎育ちの女子高生を巡るラブストーリーで、イケメン担任教師と硬派な同級生の間で揺れ動くヒロインを演じた。

　撮影期間は約２カ月。ほとんどが地方ロケで長距離移動も多かった。「お昼に抜け出せる時間があったらラーメンを食べてパワーを補給してました」。俳優の三浦翔平（２８）が担任教師役、ＧＥＮＥＲＡＴＩＯＮＳの白濱亜嵐（２３）が同級生役で共演。年上の共演者とも積極的に交流した。

　「白濱さんがニンニクのお土産を買ってきてくれたんです。顔が近づく場面があったので、２人で同じにおいにしようと決めて一日中、ニンニクやら豚汁やら同じ物を食べました。第２の学校に通ってるみたいで本当に楽しかったです」

　クランクアップの日は帰宅後、自分でインスタントラーメンを作ってささやかにお祝い。「サッポロ一番　塩らーめん」が頑張った自分へのご褒美だ。

　青春真っただ中の１７歳。おなかいっぱい食べて、力いっぱい演じて、成長し続けている。

　「今はお芝居と思って演じている部分があるけど、その感覚がなくなるところまで行きたい。役に成り切るのではなく、自然になる。それができれば見える世界も違ってくるのかな」

　夢は女優にとどまらない。「小さな子が大好きなので保育士さんにもなりたい。ラーメン屋さんでも働いてみたいし。結婚は向いてないと思うので３５歳くらいまでないかな。夢とか欲が凄くあって、それに全部挑戦したい」。食欲も意欲も旺盛。目の前には無限の可能性が広がっている。

　◆永野　芽郁（ながの・めい）１９９９年（平１１）９月２４日、東京都生まれ。０９年の映画「ハード・リベンジ、ミリー　ブラッディバトル」で子役としてデビュー。１５年の映画「俺物語！！」でオーディションを勝ち抜き、ヒロイン役に抜てきされ注目を集める。昨年のＮＨＫ大河ドラマ「真田丸」で千姫役を演じた。特技はスポーツ、ものまね。