“偽くまモン”を初告訴 指導従わず、人形焼き販売

[ 2016年6月9日 11:53 ]

 熊本県は9日、県のPRキャラクター「くまモン」のイラストを使った人形焼きを無許可で販売したとして、著作権法違反の疑いで熊本県の男性2人を県警に告訴したと発表した。再三にわたる販売中止の指導に従わず「極めて悪質」と判断した。くまモンの無許可使用を巡る告訴は初めて。県警は、同日中にも同法違反容疑で2人を書類送検する。

 告訴されたのは熊本市南区の30代男性と、熊本県嘉島町の50代男性。県によると、今年1月と3月、熊本市のスーパー敷地内で移動店舗を出し、くまモンのイラストを使った人形焼きを県の許可なく製造、販売したとしている。

 県によると、50代男性は11年12月にくまモンの利用許可を得ていたが、13年末で期間が終了。県は14年3月、無許可販売を確認し、男性を指導したが販売を続けた。

 県は今年3月、県警に告訴。県警の調べで製造と販売の責任者は30代男性で、2人が共謀していた疑いが浮上した。県は今月6日に再び告訴状を提出していた。

 くまモンのイラストは県に著作権があり、グッズや食品などに利用する場合は無料だが、県の許可が必要。

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2016年6月9日のニュース