前田健さん通夜 親友・南野陽子沈痛「信じられなくて涙も出ない」

[ 2016年5月3日 05:40 ]

前田健さんとの思い出を語る南野陽子

 東京都新宿区の路上で突然倒れ、虚血性心不全のため先月26日に亡くなったお笑いタレント、前田健(まえだ・けん)さん(享年44)の通夜が2日、東京都渋谷区の代々幡斎場で営まれた。

 トレードマークのハンチング帽をかぶった遺影は、2010年ごろ所属事務所の宣伝用に撮影されたもの。祭壇にはバラやラン、カーネーションなど色とりどりの花が飾られ、事務所の同僚やお笑いタレントの仲間ら約700人が沈痛な面持ちで焼香した。

 事務所の先輩で女優の南野陽子(48)は「相談や説教やアドバイスもしてもらって、後輩だったけど先輩のようだった。まだマエケンをあてにしているのに、これからどうしよう」と声を震わせた。2カ月に1回ほどのペースで自宅に招き、2011年には前田さん監督の映画「それでも花は咲いていく」に出演するなど、公私で親しかった。「信じられなくて涙も出ない。本人もこんなに早く亡くなると思っていなかったと思う」と悔やんだ。

 前田さんと同じおネエタレントとして活動するミッツ・マングローブ(41)は「おネエたちが仕事現場で面倒くさいことを言いだした時に、“仕事するよ”と鶴の一声を発するのがマエケンさん。でも、仕事が始まって一番面倒くさかったのもマエケンさんだった」と、真面目で一生懸命だった人柄を振り返った。

 お笑いコンビ「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎(41)は今年の正月に自宅で鍋料理を振る舞ったことを明かし「顔色が悪くて元気なさそうな印象だった」と回想。「姉さん」と呼んで慕っていたといい「姉さんは年を重ねて美輪明宏さんのようになるのが夢だった」としのんだ。

 葬儀・告別式は3日午前10時から同所で営まれる。

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