呉美保監督 何度も企画倒れの危機乗り越え「奇跡」

[ 2015年1月23日 05:30 ]

監督賞に輝いた「そこのみにて光輝」の呉美保監督

第57回ブルーリボン賞

 綾野剛を主役に起用した「そこのみにて光輝く」の呉美保監督(37)が監督賞を受賞した。

 何度も企画倒れになりかけた作品で、「“お金はないけど心はある”と励まし合いながら撮った作品。こういう状況は奇跡でしかない」と喜んだ。

 過酷な生活環境から抜け出せない男女の愛の物語。さまざまな人から「呉さんには“性の匂い”がしない」と言われたことに発奮。「私が撮ったら凄いのよ!」と、セックス描写は息遣いが聞こえるほどリアリティーたっぷりに描いた。

 日本生まれの在日3世。韓国語は話せない。「近い将来に、在日のアイデンティティーをテーマにした作品をやりたいなと思う」と明かした。

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2015年1月23日のニュース