桂春蝶 来年2月独演会「2700人入らなかったら」仰天ペナルティー

[ 2014年10月1日 10:01 ]

独演会への意気込みを語った桂春蝶

 「2700人入らなかったら、鳴尾浜球場のマウンドで落語をします」――。阪神ファンで知られる落語家の桂春蝶(39)が30日、大阪市内で会見し、来年2月7日の「芸能生活20周年記念特別公演 桂春蝶独演会」(大阪・フェスティバルホール)が満席にならなかった場合には自らにペナルティーを科すことを明言した。

 ハードルは決して低くはない。フェスティバルホールはジャンルを問わず、国内外の一流アーティストの名演奏の舞台となってきた。上方落語界でも舞台を踏んだのは一人しかいない。今年3月8日に「六代桂文枝襲名披露公演 大千秋楽」を行った、上方落語協会会長の桂文枝(71)だ。

 春蝶自身も、会場決定の第一報を受けた時には「もの凄く、震え上がった」と明かした。相談した2人、歌手のさだまさし(62)と落語家の立川談春(48)も、「一番すばらしいところが、フェスティバルホールだよ」と声をそろえたという。

 春蝶は10年から、「阪神が優勝したら、甲子園球場で落語会」と公約してきた。今回は独演会が定員割れした場合、「私にはフェスティバルホールという甲子園球場は早すぎた。(2軍の)鳴尾浜球場のマウンドで落語をします」と決めた。

 「20年間やってきたことを見ていただきたい」

 春蝶は全力投球を誓った。その舞台と同様、動員数にも注目が集まる。

 ≪トルコ軍艦遭難事件題材、新作落語も披露≫独演会の演目は古典落語「芝浜」や新作落語「約束の海~エルトゥールル号物語」が予定されている。「エル…」は1890年(明23)9月16日に和歌山県串本町大島の沖合で発生したトルコの使節団を乗せた軍艦遭難事件を題材に創作した。春蝶は先月16日に串本町で「エル…」を披露しており、「遭難者を救助した人たちの子孫の方も聞いておられ、緊張しました」という。また同事件を扱った映画を撮影中の田中光敏監督も聞いており、「“良かったですよ”と言っていただいた」とも振り返った。

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2014年10月1日のニュース