辞表で脅さないと籾井会長　慰安婦問題は「考え変えず」

　ＮＨＫの籾井勝人会長は２７日の衆院総務委員会で、就任初日に１０人の理事全員に辞表を書くよう求めたことについて「それぐらいの覚悟でやってほしいという気持ちだった。辞表をむやみやたらと使って、脅すようなことは一切しない」と述べた。民主党の福田昭夫氏への答弁。

　籾井会長は「民間でこういうことをやることは特別なことではない」と話し、問題はなかったとの認識をあらためて示した。

　また、従軍慰安婦問題などをめぐる就任会見での発言について、籾井会長は「考えを取り消したわけではないが、言ったことは取り消した」として持論を変えたわけではないとの認識を示し、「自分の思いを番組に反映させることはない」と述べた。

　さらに、奥野総一郎氏（民主）の質問に答えて「視聴者に説明する機会を設けたい。国内外に発信したい」と述べ、一連の問題について釈明する意向を示した。