里見香奈女流三冠 体調不良で半年間休養 谷川会長も心配

[ 2014年2月27日 15:55 ]

 日本将棋連盟は27日、里見香奈女王・女流王座・女流名人(21=奨励会三段)が体調不良のため半年間休養することを発表した。

 里見女流三冠から3月1日から8月31日までの休場届が提出され、受理したもの。これにより、進行中の女流王位戦紅白リーグ5回戦、対清水女流六段戦は不戦敗(リーグ残留は確定)。霧島酒造杯女流王将戦、大山名人杯倉敷藤花戦、奨励会三段リーグについては休場する。マイナビ女子オープン五番勝負については、タイトル保持者として五番勝負に出場し責任を全うしたいという本人の意向を受け役員会が了承、限定的に出場する。

 日本将棋連盟関係者によると、年明けから対局中に吐き気を訴えるなど体調不良が続いており、ストレスが原因とみられるという。

 谷川浩司将棋連盟会長(51)は「連盟も主催各社様も里見の体調をなにより心配しておりますが、里見のプロ棋士としての責任感を考慮しこのようにさせていただきました。ファンの皆様には里見を温かく見守っていただきたいと思います。また主催者様、関係者様にご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます」とコメントを発表している。

 里見3冠は島根県出雲市出身。04年、中学1年で女流棋士に。今年5月に史上初の女流5冠(現在は3冠)を達成するなど、女流の第一人者として活躍している。終盤の鋭さから「出雲のイナズマ」の異名を持つ。昨年12月、プロ棋士養成機関の奨励会で最高位の三段に女性では初めて昇段。女流棋戦を戦いながら、4月に始まる最終関門の三段リーグに参加し、女性初のプロ棋士を目指している。

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2014年2月27日のニュース