摩天楼に沖縄三線の調べ、島唄 音楽普及団体コンサート

[ 2014年2月23日 15:27 ]

 日本の伝統・現代音楽の普及に努める団体「ミュージック・フロム・ジャパン」(理事長・三浦尚之福島学院大教授)は22日、米ニューヨークで沖縄音楽を紹介するコンサートを開き、米国人や在留邦人約100人が三線の音色や島唄を楽しんだ。

 沖縄・宮古島出身のシンガー・ソングライター、下地勇さんや石垣島出身の新良幸人さん、沖縄本島出身の松田しのぶさんらが出演。民謡の「てぃんさぐぬ花」や、オリジナル曲「SAKISHIMAのテーマ」を三線(さんしん)や太鼓、フォークギターを奏でながら熱唱した。

 終盤には客席で伝統的な手踊り「カチャーシー」を披露する人の姿も。

 下地さんは「少数派の(宮古島の)言葉で、大都会ニューヨークでパフォーマンスできて凄くうれしかった」と語った。何度か日本を訪れたことがあるビル・トンプソンさん(66)は「本土の音楽とは使われる楽器もリズムも違う独特な民謡を聴いて、沖縄への関心が増したよ」と笑顔で話した。

 ミュージック・フロム・ジャパンは1975年設立で、毎年ニューヨークでコンサートを開催。40周年に当たる来年は、中国や韓国の音楽家を招く記念イベントを予定しているという。

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2014年2月23日のニュース