桂文珍が思い出披露、能登空港開港10年で記念行事

[ 2013年7月7日 19:13 ]

能登空港開港10年の記念行事で、空港にまつわる思い出話などを披露する落語家の桂文珍

 石川県などは7日、能登空港(輪島市など)開港10年の記念行事をターミナルビルなどで開催した。能登半島に別荘を持つ落語家の桂文珍が講演し、空港にまつわる思い出話などを披露。地域住民らは、今後の空港と地域の活性化策について意見を交わした。

 文珍は約280人の聴衆を前に、開港時に自家用機で能登空港に着陸した際の様子などを振り返り「飛行機は落とせないが、落語は落とします」などと軽妙に語り、会場は笑いの渦に包まれた。

 地域住民らによる討論会では「交流人口を増やそう」「オンリーワンを目指せば能登にも空港にも未来はある」などの提案が出された。

 講演などに先立ち行われた記念式典では、谷本正憲知事が「(2015年春に金沢―長野間で開業予定の)北陸新幹線との相乗効果で、空港活用に知恵を絞らなければ」とあいさつした。

 能登空港は、過疎化が進む石川県北部を活性化させるため、県が03年に開港。年間搭乗率の目標値を下回れば地元が航空会社に損失の一部を補い、上回れば航空会社が地元に利益を一部還元する「搭乗率保証制度」などを導入し注目を集めた。

 県によると、昨年7月7日から1年間の利用者数は速報値で15万274人。搭乗率は63・1%で目標の62%を超えた。制度は目標を据え置いて継続する。

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2013年7月7日のニュース