団十郎さん 近親者のみで通夜、祭壇に穏やかな表情の遺影

[ 2013年2月5日 20:00 ]

亡くなった歌舞伎俳優市川団十郎さんの自宅で営まれた通夜に訪れた参列者たち

 今月3日に66歳で死去した歌舞伎俳優市川団十郎さんの通夜が5日夜、東京都目黒区の自宅で営まれ、尾上菊五郎、中村吉右衛門ら歌舞伎関係者など約800人が参列した。安倍晋三首相も弔問に訪れた。近親者のみの密葬で、葬儀は6日に行われる。後日、本葬を行う予定。喪主は歌舞伎俳優の長男市川海老蔵。

 関係者によると、祭壇にはスーツ姿で穏やかな表情の遺影が飾られ、ひつぎには「歌舞伎十八番」の一つ「助六」の衣装が納められた。近くには「勧進帳」の弁慶が使う数珠などの小道具が置かれた。

 団十郎さんは2004年に白血病を発症し、復帰を果たしたものの、闘病しながら舞台に立ち続けた。昨年12月の京都・南座の公演途中で休演。肺炎の兆候があると診断されて療養中だったが、容体が急変したという。

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