三谷幸喜と初タッグの野田秀樹 台本セリフに反省「明らかにあて書きだなと」

[ 2013年1月23日 14:27 ]

舞台「おのれナポレオン」制作発表記者会見に出席した三谷幸喜氏(左)と野田秀樹

 劇作家で演出家の三谷幸喜氏(51)と、同じく劇作家で俳優の野田秀樹(57)が初タッグを組む舞台「おのれナポレオン」(4月9日開幕)の制作発表記者会見が23日、東京・西池袋の東京芸術劇場で行われた。

 自身が作・演出をしない舞台への出演は今回が初めてという野田は、三谷氏が脚本を手掛けた04年NHK大河ドラマ「新撰組!」で勝海舟役を演じた。「その時から役者・野田秀樹に魅力を感じていた。ビジュアル的に野田さんってかっこいいなというのがあった」と三谷氏。今回の企画は3年ほど前から進んでいたといい、野田も「ようやく実現にこぎつけることができた。稽古場で今まで知らなかった役者の気持ちがわかるのが面白いだろうなと。演出している時よりどんなにか自由に見られるか、楽しみにしている」。

 書き下ろしの新作となるナポレオンの生と死の謎に迫る歴史ミステリー。野田は主人公であるフランス史上最大の英雄、ナポレオン・ボナパルトを演じる。

 「やるんだったら普段、野田さんがご自分の舞台でやりそうもない世界がいいなと。僕のイメージしている野田さんとナポレオンはすごく共通点がある。こじんまりとしていて、すごくせっかちで、もの食べる時にやたらこぼす…これはもう野田さんしかいないと思った」と語り、三谷氏はナポレオンを題材にすることを決めた経緯を明かした。

 これに対し、野田は「台本を読ませていただいて、明らかにあて書きだなと思った。三谷さんが今まで私をどういうふうに見ていたのかをしみじみ感じた。“えらくなりすぎて周りで言うやつがいなくなっちゃったんだよ”っていうセリフがあって…。いろいろ反省することがいっぱいある台本です」と苦笑いを見せていた。

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