華原朋美 5年半ぶり復活の弁 紅白目標、キーワードは執念

[ 2013年1月13日 11:53 ]

歌手活動を再開した華原朋美は笑顔を見せる

華原朋美インタビュー(1)

 歌手の華原朋美(38)が昨年12月に復帰してから1カ月が過ぎた。「嵐のようにブワァ~って過ぎていった。まだ夢の中にいるよう」と心境を明かす。休業中の5年半は自分の弱さを知り、克服する時間だった。輝きを取り戻した朋ちゃんスマイルに隠された決意に迫ってみた。

 ことしのキーワードは「執念」。目標を達成するまでやり抜く決意が込められている。目標の一つに掲げるのが、10年ぶりのNHK紅白歌合戦復帰。96~03年の間に過去5回出場しており「その年に音楽界ではやった人がたくさん出るから」と、特別な感情を抱く。

 活動を再開してすぐに出演できるほど甘くない現実も知っている。「自分でも調子良すぎると思ってますよ。いいんです、ことし出られたら奇跡なんだから。ダメだったら、2014年、15年と目指していく。今、私はやる気に満ちあふれていて、夢を追いかけるのが楽しみなんです!」

 5年半ぶりの仕事復帰へ突き動かしたのは、10年11月から1年間過ごしたフィリピンでの生活だ。仕事のドタキャンなどが続き、07年6月に所属事務所から解雇。睡眠薬など薬物依存により心身のバランスが崩れ、私生活が乱れていた。

 心配した家族の進言で、同国でボランティア活動をしていた父のもとへ移住。マニラのトンド地区にある児童養護施設などに菓子やジュースを届けたり、父らの活動を手伝った。

 日本の有名歌手だとは知らない人たちと接する日々は「過去の栄光を全て捨てられる環境だった」。現地で友人が増え、マニラ市内のカラオケ店で歌を楽しむ余裕も生まれた。

 生活が改善されたことで心境も変化。「歌いたい」。父親に相談すると「無理に近いかもしれないけど、目標を立てて頑張ることは悪くない」と背中を押してくれた。

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2013年1月13日のニュース