幸四郎ダブルの喜び 70歳誕生日にラ・マンチャ1200回達成

[ 2012年8月19日 17:46 ]

ミュージカル「ラ・マンチャの男」の通算1200回公演達成と70歳の誕生日を祝い、共演する長女松本紀保(左)と次女松たか子(右)に祝福のキスを贈られる主演の松本幸四郎

 歌舞伎俳優松本幸四郎主演のミュージカル「ラ・マンチャの男」が19日、東京・帝国劇場での公演で、1969年4月の初演から通算1200回を達成した。

 客席には小泉純一郎元首相や脚本家の山田太一さんらの姿があった。幸四郎は終演後「夢のミュージカルを演じながら、夢の中にいるようです。今日まで続けてきてよかった。胸がいっぱいです」とあいさつした。

 カーテンコールでは、長男の市川染五郎が孫の松本金太郎ちゃんを連れて幸四郎に花束を渡し、共演している長女松本紀保と次女松たか子が、幸四郎の頬に祝福のキス。さらに脚本を手掛けたデール・ワッサーマンさんの遺族から、同作が66年に米国のトニー賞を受賞したときのトロフィーが贈られた。

 この日、70歳の誕生日を迎えた幸四郎は、共演者とともに、劇中歌「見果てぬ夢」を歌い、喜びをかみしめていた。

 「ラ・マンチャの男」は、スペインの作家セルバンテスが投獄され、獄中で自作のドンキホーテを演じるうち、ほかの囚人に影響を与えていく物語。

続きを表示

2012年8月19日のニュース