ロシアでマドンナ告発 「同性愛宣伝」で条例違反

[ 2012年8月12日 19:01 ]

 ロシア第二の都市サンクトペテルブルクの市民団体は12日までに、米人気歌手マドンナが同市でのコンサートで「未成年者を前に同性愛を宣伝し市の条例に違反した」として警察に告発した。ロシア通信などが伝えた。

 マドンナは今月9日に同市で開いたコンサートで「世界の人々は不寛容になりつつある。私たちは自由でいる権利のために闘いたい」と述べ、同性愛者の権利擁護を訴えるピンク色のブレスレットを着けた手を挙げて観客に挙手を求めた。

 同市では未成年者への「同性愛の宣伝」などを禁じる条例が今年3月に発効した。条例案を起草した市議は「観客の中には12歳の子供もいた。(マドンナの行為は)条例違反だ」と主張。市民団体は10日に告発状を提出した。

 マドンナは7日のモスクワの公演でも、ロシア正教の主要教会で2月にプーチン大統領復帰に反対する歌を歌って逮捕・起訴された女性3人の釈放を求め、ロシア保守層の反発を招いていた。(共同)

続きを表示

2012年8月12日のニュース