紳助さん3億円違約金も 暴力団と交際大きな代償

[ 2011年8月26日 06:00 ]

CMスポンサーへの違約金が3億円にもなる可能性がある島田紳助さん

島田紳助さん 引退

 芸能界引退を表明した元タレントの島田紳助さん(55)が司会を務めていたテレビ番組が放送中止になり、CMスポンサーへの違約金は合計で3億円にも上る可能性が出てきた。

紳助さんと暴力団の親密ぶりを示す証拠が次々と明るみに出ており、専門家は「企業は世論を見ながら損害賠償を請求するか決めるだろう」と指摘。民放各局は最終的に、紳助さんが所属していた吉本興業に補てんを請求する可能性もある。

 “視聴率男”だった紳助さんは在京民放5番組、在阪民放1番組のレギュラー計6番組を抱えていた。全て収録番組で、引退会見を行った23日時点で、いずれも2週分の収録が終わっていた。

 テレビ局関係者によると民放のゴールデンタイムの制作費は、1番組で2000万~3000万円。広告関係者の話ではCMスポンサー料もほぼ同額。深夜番組の在阪局分を抜くと休止番組は合計10本で、少なくともスポンサー料2億~3億円分のCMが契約時とは違ってしまうことになる。

 企業がテレビ局と交わすスポンサー契約書には通常、「番組の視聴率が落ちてきた場合」「番組が放送されなかった場合」「番組が打ち切りになった場合」などに、どのような対処をするかの細かい取り決めが記されている。番組が放送されないときの違約金も事前に決まっていることが多い。

 突然の引退で大混乱するテレビ業界。騒動はいぜん収まる気配はない。

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2011年8月26日のニュース