いわきの映画館「ポレポレ」で復興映画イベント

[ 2011年8月9日 09:00 ]

今年3月の沖縄国際映画祭で「阪急電車」の舞台あいさつに立った、中谷美紀(中)南果歩ら

 東日本大震災の復興を願った映画イベント「Yell、Laugh&Peace上映会@いわき」が27日から9月2日まで、被災地の福島県いわき市の映画館「ポレポレいわき」で開催されることが8日、分かった。

 今年3月、被災地へのエールをテーマに「第3回沖縄国際映画祭」を開催した吉本興業が映画祭期間中に企画。ベネチア、釜山、香港、台北、ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルなど5つの映画祭が趣旨に賛同して実現することになった。

 上映作品は感動作やコメディーなど元気が出る9作品で、沖縄でゴールデンシーサー賞を獲得した中谷美紀主演の「阪急電車 片道15分の奇跡」など。期間中に各2回ずつ無料で上映する。

 会場の「ポレポレいわき」も震災により映写機が倒れ、壁が壊れるなどの被害に遭った。吉本関係者は「上映環境も大変な中、今回の話に前向きに賛同してもらった。いわきに限らず、宮城や岩手でもやっていきたい」と、今後も“温かい笑いの輪”を広げていく。

 炭鉱の街・いわき市の町おこしに尽力する女子フラダンスチームを描いた「フラガール」に感銘を受けた釜山国際映画祭執行委員長のイ・ヨングァン氏は「一日も早くいわき市が再び立ち上ることをお祈りしています」とメッセージを寄せた。 

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2011年8月9日のニュース