震災で内容見直し…山田監督の新作映画が延期

　山田洋次監督（７９）の新作映画「東京家族」の製作延期が決まった。松竹によると今月に撮影を開始、１２月の公開を予定していた。

　映画のテーマである「現代の家族の在り方」が、東日本大震災を経て変わるのではないかと監督が考えたため。「今年の終わりまでこの国の様子を見て、脚本を全面的に見直した上で戦後最大の災害を経た東京を舞台にした物語を描きたい」とし、来年早々の撮影開始を目指す。松竹によると、撮影のための資材調達が困難になったことも延期の原因の一つという。